
数多くの研究者や企業の方々に利用されてきました「京」は、2019年8月16日に計算資源の共用を終了しました。
開発中のポスト「京」の名称を一般公募し(同年2~4月)、選考の結果「富岳(ふがく)」に決定されました。
組織の名称が「計算科学研究機構」から「計算科学研究センター」に変更されました。
計算科学分野の中核拠点として、「京」の運用、ポスト「京」の開発、および計算科学分野のテクノロジーそしてソフトウェアの発展・普及・成果の創出を推進します。
文部科学省が開始したポスト「京」の開発プロジェクト及びその性能を最大限に引き出すアプリケーションソフトウエアの開発に着手するため、計算科学研究機構内に組織を設置し開発がスタートしました。
理研は文科省が2014年度から開始する「京」後継機(通称・ポスト「京」)開発プロジェクトの開発主体となりました。
広く学術・産業分野向けに提供するため、9月28日から「京」の共用を開始しました。
※「京」の共用開始までの出来事については「「京」プロジェクト年表」もご参照ください。
ACM(Association for Computing Machinery、米国計算機学会)によるゴードン・ベル賞において、「『京』による100,000原子シリコン・ナノワイヤの電子状態の第一原理計算」が最高性能賞に選出されました。
※その他の受賞実績は「これまでの受賞」をご覧ください。
一部稼働中の「京」がスーパーコンピュータの世界ランキングである Top500 で世界一になりました。
※2011年11月に同ランキングで二期連続世界一を達成。
開発中の次世代スーパーコンピュータに多くの方から親しみを持ってもらえるよう、愛称を一般公募しました(同年4~5月)。多くの応募をいただき、厳正なる選考の結果、名称をスーパーコンピュータ「京(けい)」に決定しました。
理研において、特定高速電子計算機施設の共用に係る業務並びに計算機の利活用を通じて計算機科学分野及び計算科学分野の連携による最先端の研究を行い、以ってこれらの分野振興に貢献するため、計算科学研究機構が設置されました。
次世代スパコン作業部会の報告書を踏まえ、理研において次世代スーパーコンピュータを中核とする研究拠点の在り方等を検討するため、計算科学研究拠点構想検討委員会が設置。
以下の考え方が示され、具体的な準備体制の構築が提言されました。
※この委員会の提言を踏まえて、次世代スパコンの利活用に向けた研究体制の構築のため、理研に2009年6月に計算科学研究機構設立準備室を設置。
文科省は、情報科学技術委員会 次世代スーパーコンピュータ作業部会において、次世代スパコンの共用の基本的考え方、研究機能の構築のあり方等の検討を行いました。
報告書では、社会的・国家的見地から取り組むべき分野・課題について戦略的・重点的に研究を推進する「戦略的利用」の導入 《戦略プログラムの創設》 が提言されるとともに、次世代スパコンの設置者である理研に対して、研究機能の構築に関し、
などの重要性について考えが示されました。
※次世代スパコン作業部会の報告書を踏まえ、戦略的利用の具体化を検討するために、2008年11月に次世代スーパーコンピュータ戦略委員会(土居範久 委員長)が設置されました。
次世代スパコンは、「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」に基づく共用施設とされ、理研は設置者として開発・建設・維持管理・共用の業務を行います。
次世代スーパーコンピューティング技術が国の第3期科学技術基本計画において「国家基幹技術」と位置づけられ、文科省が2006年度(平成18年度)から「最先端・高性能汎用スーパーコンピュータの開発利用プロジェクト」を開始し、理研は開発主体となりました。