トップページ    計算科学研究センターとは    「富岳」Society 5.0 推進拠点について

目次


背景

科学技術基本法は、2020年6月に科学技術・イノベーション基本法となりました。イノベーションとは、企業活動の商品開発や生産活動に直結した行為と捉えられていました。しかしながら、経済や社会の大きな変化を創出する幅広い主体による活動であり、新たな価値の創造と社会そのものの変革を見据えたトランスフォーマティブイノベーションという概念に進化しようとしています。

政府の5ヶ年の基本政策は「科学技術基本計画」から「科学技術・イノベーション基本計画」へ(2021年度)


Society 5.0実現に資する「富岳」の開発

「富岳」は国家プロジェクトとして、各種アプリケーションの計算特性を加味したシステム設計と、アプリケーションの最適化を同時に行う「コデザイン」により、開発が行われています。

「富岳」により、サイバー空間でのシミュレーションとフィジカル空間での現象(計測値等)の高度な融合が実現され、全体のシミュレーション最適化が可能となりました。まさにSociety 5.0実現に貢献するポテンシャルを有するシステムとなっています。

「富岳」が実現する次世代のSociety 5.0とは?

次世代のSociety 5.0を「富岳」が実現します。
「富岳」は、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させた産学官デジタルツイン基盤として、「実験では観測できない」、「通常のビジネスではハイリスクで行えない」などのシナリオを、what-ifで数多く再現し、最適なものを選択可能にします。

「富岳」Society 5.0推進拠点の新設

そこで理研は、「富岳」運用者の立場から対応するべく、計算科学研究センターに、「富岳」Society 5.0 推進拠点を新設しました(2021年4月、於:東京日本橋、拠点長:計算科学研究センターセンター長 松岡 聡)。

ミッション

  • 「富岳」のポテンシャルを活かし、「二重の投資効果」の具体化・最大化に向け、「富岳」を舞台にしたソリューション創出のムーブメントを産み出す(理研として貢献)

取組方針

Society 5.0が実現する次世代の未来社会への投資効果(RoI)を具体化・最大化するために「富岳」Society 5.0 推進拠点は、さまざまな取り組みを行っています。
ノウハウを持つ各種機関や組織と協働し、民間視点を取り込み、理化学研究所がハブとなり、「富岳」デジタルツインでの胎動を大きなムーブメントへと発展させていきます。そのため取り組みが取り組みを呼ぶように、一つ一つの取り組みから技術的・制度的課題をも抽出し、その解決に邁進しています。あわせてこれらプロジェクトメイキングによる事例等を分かりやすく発信しています。

「富岳」デジタルツインが政策を超える産学官プラットフォームとするべく取り組みも実施しています。この取り組みは、日本IT団体連盟からも評価されており、2022年度の政策要望の一つとして採択されました。


「富岳」Society 5.0 推進拠点の体制

  • 拠点長
    松岡 聡

  • 拠点長代理
    渡辺 康正

  • 副拠点長
    伊藤 聡

  • コーディネーター
    白井 宏樹

  • 拠点員
    安倍 理加

  • 拠点員
    丹羽 琢也

  • 拠点員
    倉田 育枝

  • 拠点員(客員)
    長谷部 孝彦

  • 拠点員
    広瀬 奈央

併任:原裕、嶋田庸嗣、深萱恵一、赤松克之、岡本裕也


お知らせ


アクセス・連絡先

住所

〒103-0027 東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング 15階

日本橋駅より
東京メトロ東西線・銀座線・都営地下鉄浅草線 B12・C1出口から直結
東京駅より
JR各線・東京メトロ丸の内線 八重洲中央口より徒歩6分
メトロリンク日本橋(無料巡回バス)「地下鉄日本橋駅」下車 徒歩1分
「富岳」Society 5.0 推進拠点

連絡先


参考資料


関連動画

「富岳」でどんなことが実現可能なのか、他の企業の活用例、利用可能なソフトウェアやサポートサービスを再現ドラマでご紹介します。

スーパーコンピュータ「富岳」~産業界での活用~(13分41秒)

関連リンク