沿革
English理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)(旧名称:計算科学研究機構(AICS))は、共用施設としてのスーパーコンピュータ「京」の運用と、計算科学分野と計算機科学分野の連携、融合により先進の科学的成果と技術的ブレークスルーを生み出す国際的な研究拠点の形成を目指して、2010年7月に設立されました。
スーパーコンピュータ「京」は文部科学省が推進する革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)の中核として位置付けられ、2012年9月の共用開始から約7年間、多くの研究者や企業の方々に利用されさまざまな科学的な成果を生み出しました。後継のスーパーコンピュータ「富岳」も同様にその役割を担っています。
R-CCSは我が国の計算科学の発展のための中核的拠点として、国内外の計算科学分野や計算機科学分野に関連する研究機関や大学等とも積極的に連携し、研究開発や人材育成を進めています。
年月 | できごと |
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2006年3月 | 次世代スーパーコンピュータ技術が国家基幹技術として位置付けられる(閣議決定) |
2006年7月 | 理研が設置者となり次世代スーパーコンピュータ(京)の開発開始 「京」プロジェクト沿革(AICSアーカイブサイト) |
2006年9月 | 次世代スーパーコンピューティング・シンポジウム開催、以後2010年まで毎年開催 旧次世代スーパーコンピュータ開催本部 |
2007年3月 | 立地地点が兵庫県神戸市に決定 |
2008年3月 | 建物の建設工事に着手 |
2009年6月 | 理研に計算科学研究機構設立準備室を設置 |
2009年12月 | 国のHPCI計画(革新的ハイパーフォマンス・コンピューティング・インフラの構築)において次世代スーパーコンピュータ(京)が中核として位置付けられる |
2010年1月 | 一般向け講演会「知る集い」を開催、以後全国で開催 「知る集い」開催一覧 |
2010年5月 | 建物の竣工 |
2010年7月 | 「計算科学研究機構 (AICS)」設立、機構長に平尾公彦が就任 「京」の名称決定 |
2011年6月 | 「京」がTop500ランキングで世界一位を達成 |
2011年11月 | 「京」が10ペタフロップスの性能達成 |
2011年11月 | 「京」による成果がゴードン・ベル賞で最高性能賞を受賞、Top500、HPC Challenge Awards 4部門で1位 受賞ページ(AICSアーカイブサイト) |
2011年11月 | 第1回AICS国際シンポジウム(1st AICS International Symposium)開催、以後毎年開催 国際シンポジウム開催一覧 |
2012年5月 | 神戸大学と計算科学・計算機科学分野における連携協定を締結 |
2012年6月 | 「京」コンピュータ・シンポジウム開催、以後同様のシンポジウムを毎年開催 |
2012年8月 | RIKEN AICS HPC Summer School 2012開催、以後毎年開催 スクール開催一覧 |
2012年9月 | 「京」の共用を開始 |
2012年10月 | 理研神戸地区一般公開に初参加、以後毎年実施 「一般公開」一覧 |
2013年12月 | 理研が文部科学省のポスト「京」(富岳)開発プロジェクトの開発主体となる 「富岳」プロジェクト沿革 |
2014年1月 | 理研内にポスト「京」開発に向けた「フラッグシップ2020準備室」を設置 |
2014年4月 | AICS内に「富岳」開発に向けて「フラッグシップ2020プロジェクト」を設置 |
2017年1月 | 理研とフランスの原子力・代替エネルギー庁(CEA)が計算科学及び計算機科学分野における研究協力取り決めを締結 |
2017年4月 | AICS内にソフトウェアセンターを設立 R-CCSソフトウェアセンター |
2017年11月 | HPCを活用した自動車用次世代CAEコンソーシアムを設立 |
2018年4月 | 組織の名称を「計算科学研究センター(R-CCS)」に変更、センター長に松岡聡が就任 |
2018年5月 | 燃焼システム用次世代CAEコンソーシアムを設立 |
2018年10月 | 理研と神戸市との連携・協力に関する基本協定を締結 |
2019年5月 | ポスト「京」の名称が「富岳」に決定 |
2019年8月 | 「京」の共用を終了 |
2019年11月 | 「富岳」のプロトタイプがGreen500ランキングで1位獲得 |
2019年12月 | 「富岳」の計算機ラック搬入開始 |
2020年4月 | 「富岳」が新型コロナウイルス対策を目的とした優先的な試行的利用を開始 |
2020年5月 | 「富岳」の計算機ラックの搬入完了 |
2020年6月 | 「富岳」が4つのスパコンランキング(TOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500)で世界第1位を獲得 ※以降、2021年11月まで4期連続の4冠を達成 「富岳」の主な受賞 |
2021年3月 | スーパーコンピュータ「富岳」完成、共用開始 |
2021年11月 | 「富岳」を用いたCOVID-19の飛沫・エアロゾル拡散モデルシミュレーションが、2021年ゴードン・ベル賞COVID-19研究特別賞受賞 「富岳」が機械学習処理ベンチマークMLPerf HPCで世界第1位を獲得 「富岳」の主な受賞 |
2022年5月 | 「富岳」がスパコンランキング(HPCG、Graph500)にて5期連続世界第1位を獲得 ※以降、2024年5月まで通算9期連続で同賞を受賞 「富岳」の主な受賞 |
2022年11月 | 「富岳」を利用した国際共同研究チームの研究成果が「ゴードン・ベル賞」を受賞 「富岳」の主な受賞 |
- 連続したイベント、受賞は初回のみ記載しています。
関連リンク
- 計算科学研究機構(AICS)アーカイブサイト
- スーパーコンピュータ「京」に関する情報はこちらをご覧ください。
- 「富岳」プロジェクト沿革