トップページ  >  イベント・広報  >  お知らせ一覧  >  「富岳」を用いたCOVID-19の飛沫・エアロゾル拡散モデルシミュレーションが、2021年ゴードン・ベル賞COVID-19研究特別賞受賞

複雑現象統一的解法研究チーム坪倉誠チームリーダー(神戸大学大学院システム情報学研究科教授)らの共同研究グループは、2020年に世界最速のスーパーコンピュータ「富岳」を用いて、詳細かつ定量的なCOVID-19の飛沫・エアロゾル拡散モデルを構築し、感染症疫学のデジタルトランスフォーメーションに初めて成功しました。このたび、本研究が、高性能並列計算を科学技術分野へ適用することに関してイノベーションの功績が最も顕著と認められた研究に与えられる米国計算機学会のゴードン・ベル賞のCOVID-19研究特別賞を受賞しました。詳細は下記をご覧ください。

「富岳」を用いたCOVID-19の飛沫・エアロゾル拡散モデルシミュレーションが、2021年ゴードン・ベル賞COVID-19研究特別賞受賞新しいタブで開きます(理化学研究所ウェブサイト)

授賞式の様子(向かって左から2人目が坪倉チームリーダー、3人目が松岡センター長)

「富岳」を用いたCOVID-19の飛沫・エアロゾル拡散モデルシミュレーションの軌跡

本研究は、まだ「富岳」の設置途中であった2020年4月、新型コロナウイルス対策を目的とした優先的な試行的利用のひとつとして開始されました。

理研では、Society 5.0時代のものづくりを実現するため、産学連携で計算シミュレーション技術の開発を進めてきましたが、その中のひとつ、自動車エンジン内の熱流動予測技術を急遽活用し、室内空間における感染リスク評価をデジタルトランスフォーメーションし、「富岳」に実装しました。その結果、50程度のさまざまな感染シーンと1,000を超える多種多様な感染条件に対して、社会が求める的確なタイミングで、感染状況に応じた感染リスクの評価とその対策についての提案を行いました。

表彰式では、米国計算機学会コミティより、「飛沫やエアロゾルの飛散の様子を見える化することで、飛沫エアロゾル感染についての理解と対策の重要性を啓発し、日本のみなならず世界の人々の行動に変化をもたらした」との評価を得ました。

飛沫・エアロゾル拡散モデルシミュレーションの軌跡:その時々の感染状況、社会的関心に合わせて多様な状況におけるシミュレーションを行ってきた
(素材提供:理研、神戸大、阪大、豊橋技科大、京工繊大、東工大、九州大学、北翔 大学、鹿島建設、ダイキン工業、数値フローデザイン、トヨタ自動車、いすゞ自動車、大王製紙、サントリー、凸版印刷、三菱総研、産総研、ESPEC、KANOMAX、日本航空、神戸市消防局、川崎市、国土交通省)

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(2021年11月19日)