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研究活動
研究チーム紹介
過去の研究チーム紹介
可視化技術研究チーム(小野)
可視化技術研究チーム(小野)
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チームリーダー 小野 謙二(おの けんじ)
- 1990
- 熊本大学大学院工学研究科修了
- 1990
- 日産自動車株式会社中央研究所(後に総合研究所)車両研究所
- 2000
- 熊本大学大学院自然科学研究科生産システム科学専攻修了
- 2001
- 東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻助教授
- 2003
- Washington大学応用物理研究所客員研究員
- 2004
- 理化学研究所ものつくり情報技術統合化研究プログラムチームリーダー
- 2005
- 北海道大学大学院工学研究科人間機械システムデザイン専攻客員准教授
- 2006
- 理化学研究所知的財産戦略センターVCADシステム研究プログラム チームリーダー
- 2008
- 岩手県立大学先端可視化研究所客員教授
- 2011
- 東京大学生産技術研究所特任研究員
- 2012
- AICS 可視化技術研究チーム チームリーダー
- 2012
- 神戸大学大学院システム情報学研究科計算科学専攻客員教授
- 2013
- 和歌山大学大学院システム工学研究科客員教授
- 2014
- 東京大学生産技術研究所客員教授
- 2016
- 九州大学 情報基盤研究開発センター教授
研究概要
大規模並列シミュレーション実行をサポートする技術を開発
シミュレーションを実行し、その結果から意味のある情報を引き出し、現象の理解や設計プロセスへのフィードバックを行うためには、その核となるシミュレータ以外にも周辺技術が重要な役割を果たす。そうした必須の周辺技術としては、例えば、計算格子生成や可視化、データI/O 処理などがある。高精度化や高速化のためにシミュレーション自体が大規模並列になると、それに合わせて周辺技術の大規模並列化が必要となる。これらの点を考慮し、当研究チームでは、シミュレーションをサポートする周辺技術の大規模並列対応技術やライブラリ・アプリを開発し、コミュニティーへ展開することにより、「京」での実用的なシミュレーションの促進に貢献する活動を展開してきた。
これまでに開発したおもなソフトウェアには、1.大規模並列可視化システム(HIVE)、2.性能モニタライブラリ(PMlib)、3.性能可視化システム(TRAiL)、4.並列I/O ライブラリ(xDMlib)、5.ワークフローシステム(WHEEL)などがある。これらのソフトウェアは、「京」ではもちろん、一般的なシステムやポスト「京」でも動作するように設計されている。また、ポータビリティやソフトウェアライフサイクルにも配慮し、長期間にわたるサポートをめざしている。
主な研究成果
多様な利用モードをもつ大規模並列可視化システム
可視化は、数値計算プログラムとは異なり、利用者によってその利用方法が大きく変わるため、可視化分析の標準的な処理手続きはない。当研究チームでは、HPC 環境に含まれるヘテロジニアスなハードウェアを考慮し、大規模並列可視化システムHIVE を開発した。HIVE は、ローカル/リモート、バッチ/ インタラクティブ、ポスト/in-situ などさまざまな使い方をサポートする。
HIVE にはレンダラーとして、高並列時に効率のよい並列レイトレーサーを用いた。従来のレンダラーとは異なり、ユーザが作成したフラグメントレベルのシェーダープログラム(OpenGLES Shading Language 2.0 で記述)を導入でき、画像の品質や表現力を高めることができる。また、レンダリングパイプラインをGUI で構築することにより、所望のイメージを描画できる柔軟性ももちあわせている。
スケーラブルな画像重畳ライブラリを介して、分散したデータから各プロセスが生成した部分画像データを集めて重畳するソートラスト型の並列化技術により、「京」の全ノードを用い、高いスケーラビリティと32k 画像のイメージ作成にも成功している。今後、機能増強や対応するデータ構造の追加を随時行っていく予定である。
