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OACIS新しいタブで開きます」はオープンソースのシミュレーション実行管理フレームワークです。
計算機シミュレーションによって研究を行う際には「ある決められたパラメータやモデルで一度計算したら終わり」というようなことはほとんど無く、パラメータやモデルを試行錯誤的に変えながら計算していくことがほとんどです。しかし、パラメータを変えながら実験しているとすぐに数十、数百、多い時には数千もの実験結果が得られます。手動での実行管理は効率が悪いだけでなく、ヒューマンエラーのもとにもなりがちです。

OACISは計算ジョブと結果を管理するソフトウェアで、ユーザーが自分のシミュレーターを登録して利用します。ブラウザからジョブの実行を指示すると、リモートホストへのジョブ投入、実行時の情報の記録(パラメータ、実行日時、ホスト、シミュレーターのバージョンなど)、結果の保存まで一連の流れを自動化することができ、研究者がより本質的な作業に集中できるようになります。また実行時ログが自動的に取られるため結果の再現性が高まり、共同研究者との結果の共有も容易になります。

OACISをスクリプト言語(PythonまたはRuby)から操作するためのAPIも提供されており、パラメータの自動調整、最適化、感度解析、シミュレーション結果の機械学習などの用途にも利用できます。

今回の講習会では、日常的に計算機シミュレーションを行っている研究者および学生を対象に、ハンズオン形式でOACISの使い方を体験・理解してもらうことを目的とします。HPCユーザーだけが対象ではなく、手元のラップトップやワークステーションを主に使って計算を行っている方も対象です。 またすでにOACISを利用している方も、もう一度使い方を復習したり、より高度な使い方(例えばAPIによる自動化)を習熟するためにご参加いただけます。ハンズオンの終了後には、必要に応じて各自のユースケースに合わせた相談会も実施いたします。

ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご参加ください。

詳細
開催日 2019年6月28日(金)
開催時間 13:00 -17:00(受付開始 12:30)
開催都市 東京都中央区
場所

理化学研究所 東京連絡事務所[COREDO日本橋]新しいタブで開きます 会議室2

主催

理化学研究所 計算科学研究センター

対象

日常的に計算機実験を行っている研究者および学生

参加要件:

  • UNIX系OSのコマンド操作およびシェルスクリプトに関する基礎的な知識があること
  • UNIX系OSで実行可能なプログラムを利用している方
    (OACISはbash経由でジョブを投入するためWindows上でしか動作しないプログラムは対象外となります)
定員 15名
使用言語 日本語
参加費

無料

申し込み

定員いっぱいになり、お申し込みを締め切りました。
たくさんのお申し込みをありがとうございました。

申し込み方法:
下記のフォームからお申し込みください。
【申し込みフォーム】新しいタブで開きます

登録締切 2019年6月26日(水)
プログラム

講習会名
公開ソフト講習会 2019年度 「OACIS」(離散事象シミュレーション研究チーム)

プログラム(予定)

  • 13:00 - 16:00 ハンズオンチュートリアル
  • 16:00 - 17:00 個別相談会(希望者のみ)
資料

Introduction(7,340KB)新しいタブでPDFが開きます
Hands-on (session 1)(6,080KB)新しいタブでPDFが開きます
Hands-on (session 2)(6,910KB)新しいタブでPDFが開きます
Hands-on (session 3) (5,760KB)新しいタブでPDFが開きます

持ち物

参加者自身でノートPCを持参。
ハンズオンではdockerを用いてLinux仮想環境を利用します。ページ下部記載の事前準備をお願いいたします。

注意事項

ハンズオンはあらかじめOACISがインストールされたLinux仮想マシンで行います。仮想マシンのイメージのダウンロードおよび起動のためにDockerというツールを利用します。 あらかじめ持参する端末で下記の手順を実行しておいてください。

(1)Dockerのインストール

  1. Dockerの公式ページのインストール手順に従ってDockerをインストールしてください

(2)Dockerのインストール後、Terminal(Docker toolboxを利用してインストールした場合はDocker toolboxで起動する端末)にて次のコマンドを実行してください。

docker pull oacis/oacis_jupyter

このコマンドは仮想マシンのイメージをダウンロードします。ダウンロードのサイズは約1GBとなりますので、インターネット環境が良いところで実行してください。
ダウンロード完了後、

docker images

を実行し、"oacis/oacis_jupyter" というイメージが表示されていればOKです。
もし不明点がありましたら問い合わせ先までご連絡ください。

関連サイト OACISについて 新しいタブで開きます 
過去の講習会

お問い合せ

村瀬洋介

  • メールアドレスyohsuke.murase [at] riken.jp
  • ※[at]を@に変更してください

(2019年5月29日)