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研究活動
将来の計算機システムに向けた取り組み
次世代計算基盤に係る運用システム(計算機)整備計画調査研究(2025年11月7日~)
次世代計算基盤に係る運用システム(計算機)整備計画調査研究(2025年11月7日~)
English理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)は、文部科学省「HPCI整備計画調査研究事業」において、「運用システム(計算機)整備計画調査研究」 の代表機関として採択されました。本事業では、「富岳NEXT」時代およびその先を見据え、以降のフラッグシップシステムと、全国のHPCI構成機関が保有する多様な計算機システムが連携して成果を最大化できるような次世代HPCI運用システムの整備方針 を検討することを目的とします。
取り組み概要
新たなフラッグシップシステムの開発・整備と並行し、フラッグシップシステムとHPCIの各システムが連携して成果を最大化するとともに、将来のフラッグシップシステムを見据えた今後の計算科学技術の進展の方向性も含め、より具体的な整備計画の検討に資する知見を得るために必要な調査研究を行う。
本業務では、生成AIの急速な進展などに代表されるAI技術の飛躍的発展により、従来のシミュレーション計算に加えて、AIによる自動実験を組み合わせたAI for Scienceの重要性が高まり、必要とされる計算資源も多様化・高度化している背景を踏まえ、「運用システム(計算機)整備計画」として、「富岳」の次世代機以降の新たなフラッグシップシステムとHPCIを構成する各システムが連携し、科学技術計算の成果を最大化するために必要な要素として、計算機アーキテクチャ、システムソフトウェア、そしてそれらを最大限に活用する次世代アプリケーションに関する調査研究を行い、実装に向けた具体的整備計画を提案することを目的とする。
調査内容
アーキテクチャ調査研究
参画するベンダーと連携し、次世代半導体技術、2.5/3/3.5次元積層実装技術、チップ間光通信技術などの先端技術に関する調査を行い、ポスト「富岳」時代におけるHPCIの多様なシステム構成について調査・検討
システムソフトウェア・ライブラリ調査研究
次世代のHPCIシステムが備えるべきシステムソフトウェアのエコシステムについて調査し、「富岳」、「富岳NEXT」、「富岳NEXT」以降のソフトウェア整備のための継承戦略を検討する (持続的な発展) 。アーキテクチャおよびアプリケーションの技術動向を踏まえ、将来のHPCI構成システムを一体的に運用するために求められるソフトウェアエコシステムについて検討 (横断的な展開)。
アプリケーション調査研究
将来のHPC利用を牽引する革新的アプリケーション利用・開発の動向を調査し、次世代計算基盤に求められる機能・性能要件をアプリケーション側から明らかにすることを目的とする。2030年頃を見据え、学術から産業まで幅広いユーザコミュニティと連携して次世代HPCアプリケーションの姿を描く
体制図
調査研究統括グループ <グループリーダー:佐藤 賢斗(理化学研究所)>
アーキテクチャ調査研究グループ <グループリーダー:小松 一彦(東北大学)>
- アーキテクチャ調査研究サブグループ1 <サブグループリーダー:Joshua Fryman(分担機関: インテル株式会社)>
- アーキテクチャ調査研究サブグループ2 <サブグループリーダー:Dan Ernst(協力機関: NVIDIA Corporation)>
- アーキテクチャ調査研究サブグループ3 <サブグループリーダー:根岸 史季(協力機関: 日本ヒューレット・パッカード合同会社)>
- アーキテクチャ調査研究サブグループ4 <サブグループリーダー:新庄 直樹(協力機関: 富士通株式会社)>
- アーキテクチャ調査研究サブグループ5 <サブグループリーダー:百瀬 真太郎(協力機関: 日本電気株式会社)>
システムソフト・ライブラリ調査研究グループ <グループリーダー:高橋 慧智(大阪大学)>
- HPCプログラミング・通信環境サブグループ <サブグループリーダー:藤田 典久(分担機関: 筑波大学)>
- 先端演算加速装置プログラミング環境サブグループ <サブグループリーダー:宮島 敬明(分担機関: 明治大学)>
- 数値計算ライブラリサブグループ <サブグループリーダー:深谷 猛(分担機関: 北海道大学)>
- ストレージ・ファイルシステムサブグループ <サブグループリーダー:建部 修見(分担機関: 筑波大学)>
アプリケーション調査研究グループ <グループリーダー:横田 理央(理化学研究所)>
- 次世代アプリケーションニーズ調査研究サブグループ <サブグループリーダー:三木 洋平(分担機関: 東京大学)>
- 次世代アプリケーション開発手法調査研究サブグループ <サブグループリーダー:星野 哲也(分担機関: 名古屋大学)>
