「富岳」Open OnDemandにおけるHPCI共用ストレージとのデータ転送アプリケーションの開発

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理化学研究所計算科学研究センター（R-CCS）先端運用技術ユニットの中尾昌広技師と利用環境技術ユニットの金山秀智専門技術員は、「富岳」Open OnDemand^※[1]上で動作するHPCI（High Performance Computing Infrastructure）共用ストレージ^※[2]に対するデータ転送アプリケーションを開発しました。このアプリケーションにより、「富岳」とHPCI共用ストレージとの間のデータ転送をWebブラウザ上で簡単に行えるようになりました。

[1]「富岳」Open OnDemandについては、Open OnDemandウェブサイト（英語）ならびに「「富岳」Open OnDemand の提供を開始～Webブラウザで「富岳」の操作が可能に～」をご覧ください。
[2]共用ストレージ（HPCIポータルサイト）

R-CCSが運用する「富岳」は、世界トップレベルのスーパーコンピュータであり、幅広い研究に活用されています。また、HPCIが運用するHPCI共用ストレージは、研究者が研究データや関連資料を管理・共有するための信頼性の高い研究データ管理サービスです。そのファイルシステムにはGfarm^※[3]が用いられています。

[3] Gfarmについては、NPO Tsukuba OSS Technical Support Center（Githubウェブサイト）、ならびにGfarmファイルシステム（ossTsukubaウェブサイト）をご覧ください。

今回開発したデータ転送アプリケーションは、「富岳」で運用されているWebポータルOpen OnDemand上で利用することができます（図1、図2）。「富岳」とHPCI共用ストレージとの間のデータ転送をWebブラウザから行うことができるため、研究者は特別なソフトウェアのインストールや設定を行うことなく、データを直接転送することができます。本アプリケーションは「富岳」にアカウントをお持ちの方で、HPCI共用ストレージにデータ領域をお持ちの方が利用できます。「富岳」Open OnDemandにおける利用マニュアルは^※[4]を参照ください。なお、本件の内容は、2023年9月8日に開催されるGfarmシンポジウムと2023年9月26・27日に開催される第191回HPC研究発表会で発表が行われます。

[4] 「富岳」Open OnDemandにおける利用マニュアルについては、Open OnDemandの利用方法（R-CCS Github）をご覧ください。

「富岳」Open OnDemandにおけるHPCI共用ストレージとのデータ転送アプリケーションの開発

図1：「富岳」Open OnDemandのトップページ

図2：HPCI共用ストレージに対するデータ転送アプリケーション

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