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スーパーコンピュータ「富岳」が共用を開始しました。「富岳」は4年間の準備期間を経て2014年度から富士通株式会社と共同で開発しました。「富岳」の開発では、我が国をとりまく様々な社会的・科学的課題の解決を先導し、科学技術の振興、産業の強化、安全・安心の国づくりに貢献することを目的に、高性能電力比、高生産性、高信頼性を有した使い勝手の良いスーパーコンピュータの実現を目指してきました。設置調整中の2020年4月からは、新型コロナウイルス対策を目的とした利用も開始し、既に多くの成果を上げています。

「富岳」の性能目標であった実アプリケーションにおける「京」の100倍の性能は、電力消費を抑えて達成しました。これは、文部科学省が選定した9つの重点課題実施機関と共にハードウェアとソフトウェアの協調設計(コデザイン)によりハードウェア、ソフトウェアの研究開発を進めた成果です。

「富岳」は2020年6月、11月と2期連続でスーパーコンピュータの性能ランキング4部門において世界第1位を獲得しました。今後、この世界一となった「富岳」を使い、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱されたSociety5.0などの先端科学・技術の発展が加速され、また、「富岳」がさらに使い勝手の良いスーパーコンピュータに育っていくことを切に願っております。

フラッグシップ2020プロジェクト(スーパーコンピュータ「富岳」)
プロジェクトリーダー 石川 裕 (いしかわ ゆたか)

写真:プロジェクトリーダー 石川 裕