理化学研究所 計算科学研究センター

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スーパーコンピュータ「富岳」開発プロジェクト フラッグシップ2020プロジェクト

パンデミック現象および対策のシミュレーション解析(課題代表者;理化学研究所 伊藤 伸泰)

この課題について

東京地区をロックダウンした場合に各地の企業活動がどのような影響を被るかについて、予備的なシミュレーション結果。

東京地区をロックダウンした場合に各地の企業活動がどのような影響を被るかについて、予備的なシミュレーション結果。左が1日目、右が14日目の様子。井上(兵庫県立大)による。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、社会や経済への影響が広がっています。これから何が起こるのか、私たちはどのように行動したらよいのか ―― これらの疑問に答える上で有力なヒントとなるのが、ビッグデータ解析や社会シミュレーションです。

携帯端末からの情報やSNS、交通データなど、いわゆるビッグデータを解析することで、感染経路や感染クラスターの特性や感染パターンを探ることが期待できます。これらのパターンは複雑で、数多の要因の組み合わせで成り立ち、その組み合わせは膨大な数になります。これに対し「富岳」ではその計算能力を活用することで多様な可能性を柔軟に探索することが可能です。また、物理学や計算科学の手法を使って企業間の相互作用やネットワークなどの関係性を分析することで、企業への経済ストレスの伝播や連鎖倒産などをシミュレーションすることができます。さらにblogやSNSのテキストから、社会情勢や雰囲気を読み取るテキストマイニング技術と合わせて、社会のニーズとそれへの回答とを探索する試みもすすめています。

これらの研究を組み合わせ、今後の社会・経済活動への影響や収束シナリオとその実現性を探ります。また、ウイルスの変異など、感染パターンが変化した場合に起こりうることや対応策についても探っていきます。


もっと知りたい:社会シミュレーションとは?

【動画】社会現象をシミュレーションで解き明かせ!(完全版)
【記事】物理学や計算科学の手法でマクロな経済現象を解明する(計算科学の世界no.16)


参考資料