トップページ    イベント・広報    お知らせ一覧    富岳クラウドプラットフォーム実証に向けた共同研究プロジェクト提案の募集(二次募集)

理化学研究所(理研)は、スーパーコンピュータ「富岳」の計算資源を活用したクラウド的な利用サービスの試行に向け、現在、サービスプロバイダーとのパートナーシップの下、7つの共同研究プロジェクト新しいタブでサイトが開きますに取り組んでいます。

この度、「富岳」に対する社会的関心の高まりを受け、共同研究プロジェクト提案の二次募集を行います。詳細は募集要領をご確認ください。
→本件は一旦締め切りましたが、今後共同研究プロジェクトの追加募集を行うことも検討していますので、ご興味をお持ちの方は下記問い合わせ先までお知らせください。

1.趣旨・目的

「富岳」は、「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」により特定高速電子計算機施設として定められた、スーパーコンピュータ「京(けい)」に続く後継機として位置付けられています。「京」は世界最高水準の科学技術インフラとして利用され多くの成果を生み出してきましたが、「富岳」ではSociety5.0を見据えた更なる利用分野の拡大による成果創出の最大化を目指しており、そのための利便性の向上を特に重要な課題と位置付けて取り組みを加速しています。その一環として、理研は「富岳」におけるクラウド的利用形態(以下「富岳クラウドプラットフォーム」)の開発および運用を2020年度より試行的に実施し、2021年度以降の本格運用に向けその有効性を検証することとなりました。そこで得られた結果は、本格運用に向けた制度の検討に活かされる予定です。

富岳クラウドプラットフォームとは、サービスプロバイダー事業者を通じて「富岳」の計算資源をユーザーに計算環境として提供する形態を指します。HPC(High Performance Computer)の運用ノウハウを擁する理研と、クラウド技術やアプリケーションサービス技術を擁するサービスプロバイダー事業者が連携することで、「富岳」の利便性向上や利用者拡大が期待できます。同時に世界最先端のHPCシステムである「富岳」のハードウェアおよびソフトウェア技術に加え、富岳クラウドプラットフォーム開発において培われる先端的な利用サービスや運用技術等の「富岳」に関連する技術をクラウドインフラに広く展開することによりIT産業の大きな発展に貢献したいと考えています。

また、このプロジェクトでは、富岳クラウドプラットフォームについて実現可能性と効果を検証するため、以下の観点に沿って提案課題のフィージビリティスタディを実施します。

  • プロバイダーを通して「富岳」の計算資源をエンドユーザーへ提供する方法について幅広く試行(既存サービスの「富岳」への展開を含む)
  • それぞれの効果を可能な限り定量的に評価することで有効性を検証するとともに課題を整理
  • 得られた知見は、「『富岳』のクラウド的な利用形態」の本格運用に向けた制度設計に反映

2.問い合わせ先

理化学研究所 計算科学研究推進室(連携促進グループ)

  • メールアドレスfugaku-cloud [at] ml.riken.jp
  • ※[at]は@に置き換えてください。

(2020年10月23日)