トップページ    イベント・広報    お知らせ一覧    【成果創出加速プログラム】脳動脈瘤の破裂リスクの可視化へ、 患者別に血流を再現する解析手法を開発

東京科学大学(Science Tokyo) 工学院 機械系の伊井仁志教授らの研究チームは、脳動脈瘤内部の血液の流れ(血流)を患者ごとに評価するための、実用的な計算手法を開発しました。この手法では、患者ごとに取得された4D flow MRI画像と数値流体力学解析を融合するデータ同化を用いています。従来のデータ同化を用いた方法と比較して、高効率かつ高忠実に血流を再現することが可能です。

脳動脈瘤は、血管の壁がコブ状に膨らむ病気であり、その破裂はクモ膜下出血の主な原因とされています。そのため、患者ごとの血流を正確に評価する技術が求められています。これまで、4D flow MRIや数値流体力学解析による評価法が用いられてきましたが、定量性に課題がありました。また、両者を融合したデータ同化手法も提案されていましたが、実用面での課題が残っていました。

本研究の成果により、患者ごとの血流を定量的に評価することが可能となり、将来的には脳動脈瘤の成長や破裂の予測に役立つことが期待されます。

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(2025年6月24日)