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スーパーコンピュータ「富岳」の次世代となる新たなフラッグシップシステムの開発・整備を開始
スーパーコンピュータ「富岳」の次世代となる新たなフラッグシップシステムの開発・整備を開始
理化学研究所(理研)は、スーパーコンピュータ「富岳」の次世代となる新たなフラッグシップシステムの開発・整備を2025年1月から開始します。理研は、「次世代計算基盤に関する報告書 最終取りまとめ」(2024年6月文部科学省HPCI計画推進委員会)において、新たなフラッグシップシステムの開発主体とされており、2024年度(令和6年度)総合経済対策および2024年度(令和6年度)補正予算に基づいてプロジェクトの開始を前倒しするものです。
我が国の科学技術・イノベーションが世界をリードし、社会や産業を発展させるためには、これまでのスーパーコンピュータで追求してきたシミュレーション性能だけではなく、シミュレーションとAIの両者において世界最高水準の性能を達成し、さらにシミュレーションとAIとが密に連携して処理を行いつつ、科学上の仮説生成や実証を含むサイエンスを自動化・高度化する「AI for Science」のための新たな計算基盤の実現が欠かせません。
新たなフラッグシップシステムは、これら状況を踏まえつつ、最終取りまとめおよび「次世代計算に係る調査研究事業」の結果に加え、理研がこれまでスーパーコンピュータ「京」、「富岳」の開発・運⽤を通じて得られた経験と教訓を活かし、社会ニーズに応え、あらゆる分野における産学官の利⽤者に活⽤される次世代計算基盤の開発を目指します。また、理研において2023年度から推進している「最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)」をはじめとする研究開発事業として生み出した「AI for Science」や「量子HPC連携プラットフォーム」に関する成果や知見も活用していきます。
今後は、速やかに基本設計を進めることとし、理研とともに基本設計を行う民間企業(ベンダー)の公募・選定に関わる手続きを進めていきます。また、本プロジェクトの推進の中核となる新たな組織を、理研計算科学研究センター(R-CCS)に設置し、R-CCS内の研究開発組織だけでなく、TRIP等の理研内の研究組織/プロジェクトとの協業や、広く国内外の大学および研究機関と連携し、本プロジェクトを推進します。
なお、理研は、「富岳」の次世代となる新たなフラッグシップシステムの開発上のコードネームを「富岳NEXT」(英語名︓FugakuNEXT)と名付け、「富岳NEXT」プロジェクトの進捗状況を情報発信していく予定です。
詳細は下記をご覧ください。
スーパーコンピュータ「富岳」の次世代となる新たなフラッグシップシステムの開発・整備を開始(理化学研究所ウェブサイト)
(2025年1月22日)