理化学研究所(理研)計算科学研究センター離散事象シミュレーション研究チームの村瀬洋介研究員らの国際共同研究チームは、理研のスーパーコンピュータ「富岳」を用いた大規模シミュレーションと数理モデルによって、社会における評判に基づいた協力行動がいつどのように進化するかを明らかにしました。
本研究成果は、ヒトの社会的感情の起源の理解や、社会において大規模な協力を実現する仕組みのデザイン(設計)に貢献すると期待できます。
今回、国際共同研究チームは、ヒト社会において協力行動を維持する仕組みである「間接互恵性」について、数理モデルとシミュレーションを使って研究しました。社会で互いに協力するためには評判と社会規範が重要な役割を果たします。本研究では、協力行動を促す社会規範がどのような条件で生まれ、どのように進化するかについて調べ、協力行動を生み出す鍵となる社会規範の特徴を明らかにしました。
本研究は、科学雑誌『Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)』オンライン版(8月8日付)に掲載されました。
詳細は下記の理化学研究所ウェブサイトの記事をご覧ください。
「富岳」で探る社会規範の進化 -評判を用いた協力行動はどう進化するか-(理化学研究所ウェブサイト)