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【成果創出加速プログラム】大気の水循環を追跡する高解像度シミュレーション
【成果創出加速プログラム】大気の水循環を追跡する高解像度シミュレーション
水同位体は、大気中の水循環を追跡可能なトレーサーです。しかし、積乱雲やそれが集まった巨大な雲の中では、水同位体が複雑に変化するため、水循環を追うのが困難でした。そこで、国立研究開発法人国立環境研究所、気象庁気象研究所、国立大学法人東京大学生産技術研究所、国立研究開発法人海洋研究開発機構、国立大学法人東京大学大気海洋研究所の研究グループは、積乱雲やそれらが集まった巨大な雲を表現できるモデル(NICAM)を用いて、次世代の水同位体モデルNICAM-WISOを開発しました。
本研究では、このモデルを用いて、これまでの水同位体モデルを遥かに超える(10倍相当の)水平解像度でシミュレートすることに成功しました。NICAM-WISOは、水同位体比の地理的な分布だけでなく、水同位体比と気象要素(降水量や気温)との関係も良く再現できました。また、水同位体の変動を詳細に解析することで、NICAMがもともと持つシミュレーション誤差(バイアス)の一部の原因を識別できました。
詳細は下記リンクよりご覧ください。
- この研究は、「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測
」の一環として行われました。
(2023年12月6日)