トップページ イベント・広報 お知らせ一覧 「富岳」を用いた30秒ごとに更新するリアルタイム数値天気予報の研究成果が2023年ゴードン・ベル賞気候モデリング部門ファイナリストに選出
「富岳」を用いた30秒ごとに更新するリアルタイム数値天気予報の研究成果が2023年ゴードン・ベル賞気候モデリング部門ファイナリストに選出
English計算科学研究センター(R-CCS)データ同化研究チーム 三好建正チームリーダー、複合系気候科学研究チーム 富田浩文チームリーダーらの共同研究グループによる、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた東京オリンピック・パラリンピック期間中に実施した、30秒ごとに更新するリアルタイム数値天気予報の研究成果が、米国計算機学会のゴードン・ベル賞の気候モデリング部門の最終候補 (ファイナリスト)に選出されました。ゴードン・ベル賞は、高性能並列計算を用いた科学・技術分野の研究の中で、その年に最も顕著な成果を上げた研究グループに与えられる賞です。ゴードン・ベル賞気候モデリング部門は、気候モデリング分野および、より広い社会に与える影響とその可能性に基づいて候補が選ばれ、地球規模の気候危機の解決に向けた革新的な並列コンピューティングの貢献を表彰することを目的としています。
ファイナリスト選出のコメント
データ同化研究チーム 三好建正チームリーダー
2013年10月から「京」を使って取り組み始めた研究が、2021年「富岳」を使って実を結び、この度ゴードン・ベル賞ファイナリストに選出されたことを大変嬉しく誇りに思います。この研究は、脅威が増す豪雨災害に立ち向かうため、新型センサによるビッグデータと、次世代スーパーコンピュータによるビッグシミュレーションを掛け合わせる「ビッグデータ同化」の技術革新を起こしたものです。2012年10月にデータ同化研究チームが発足し、米国メリーランド大学から神戸に研究拠点を移しました。奇しくも2012年夏に最新鋭のフェーズドアレイ気象レーダが大阪に設置され、同年9月に神戸のスーパーコンピュータ「京」が共用開始となり、何か特別な巡り合わせを感じます。
参考リンク
(2023年9月22日)