トップページ    イベント・広報    お知らせ一覧    スーパーコンピュータ「富岳」Graph500のランキング結果について -ビッグデータの処理で重要となるグラフ解析で最高の評価-

理化学研究所(理研)、九州大学、株式会社フィックスターズ、富士通株式会社による共同研究グループは、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた測定結果で、大規模グラフ解析に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキングである「Graph500」のBFS(Breadth-First Search:幅優先探索)部門において、世界第1位を7期連続で獲得しました。

このランキングは、現在ドイツ ハンブルクのコングレス・センター・ハンブルクおよびオンラインで開催中のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する国際会議「ISC2023」に合わせて、Graph500 Committeeから5月22日(日本時間5月23日)に発表されました。

大規模グラフ解析の性能は、大規模かつ複雑なデータ処理が求められるビッグデータの解析における重要な指標です。

詳細は下記プレスリリースをご確認ください。

「富岳」のGraph500プロジェクトのメンバー:左から九州大学の藤澤克樹教授、理研R-CCSの中尾昌広技師、株式会社フィックスターズの上野晃司氏

中尾昌広 技師のコメント

今回の計測に利用したノード数は前回(フルノード)よりも4.3%少なくなりましたが、性能は33.2%向上しました。性能向上の決め手になったのは、アルゴリズムの最適なパラメータを実行時に自動探索する機能の開発です。この機能は「富岳」だけでなく、どのような計算機システムにおいても利用可能です。

(写真説明)本プロジェクトでは約4年間、TV会議システムとチャットを使って開発を進めてきましたが、プロジェクトのメンバー3名で直接会うのは2023年5月22日が初めてでした。

プレスリリース

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(2023年5月22日)