複雑現象統一的解法研究チームの西口 浩司 特別研究員が、土木学会 応用力学委員会より「応用力学論文奨励賞」を授与され、2019年6月28日、北海道大学で開催された第65回理論応用力学講演会/第22回土木学会応用力学シンポジウムにて表彰を受けました。
この賞は土木学会論文集 A2 分冊(応用力学)特集号に掲載された論文「非圧縮性固体-流体連成解析のための陰的Particle-in-cell法」に対して与えられました。
本論文では、複雑な構造物の計算メッシュを超高速に生成でき、かつスーパーコンピュータの性能を引き出しやすい直交メッシュに基づくオイラー型解法を用いて、流体と構造を統一的にシミュレートする方法を提案しています。従来のオイラー型解法では、移流計算に伴う数値拡散のため複雑な構造物を精度良く計算することが困難でしたが、本論文ではマーカー粒子を導入することで、複雑な構造物の高精度な計算を可能にしました。
【西口特別研究員のコメント】
この度、名誉ある応用力学論文奨励賞を受賞し、大変光栄に存じます。いつもご指導を頂いている先生方に感謝を申し上げます。この賞を励みにして、今後より一層研究に精進いたします。今後は、本論文の手法に基づくシミュレーションをスーパーコンピュータで実行することで、社会的ニーズが強い大規模な流体-構造連成問題を解析していきたいと考えております。