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International HPC Summer School 2024が、7月7日から12日までの6日間、兵庫県神戸市のアリストンホテル神戸で開催されました。今回のスクールは2019年度に続き、2度目の日本(神戸)開催となります。本イベントは、日本から、R-CCSが選抜した10名の受講者と、Ivonina Mariia 研究員(九州大学)、 Deshmukh Sameer Satish 研究員(富士通)、今村 俊幸チームリーダー(理化学研究所計算科学研究センター)、三好 建正チームリーダー(理化学研究所計算科学研究センター)ら4名のメンターが参加し、共催機関の各国より合計約120名のHPC分野の研究者と学生が集結しました。

詳細
開催日 2024年7月7日(日) - 12日(金)
開催都市 兵庫県神戸市
場所

アリストンホテル神戸

共催

NCSA、TACC(米国)、EuroHPC JU(欧州)、EPCC(英国)、SciNet HPC Consortium(カナダ)、Pawsey(豪州)、NICIS CHPC、NiTheCS(南アフリカ)

スクール初日に松岡 聡センター長(理化学研究所計算科学研究センター)が基調講演 ” AI for Science at Riken and Japan - Fugaku-LLM, Riken TRIP-AGIS, and FugakuNEXT (among others) ” を行いました。 スクールの講義内容は多岐にわたり、計算科学技術を軸に自然科学や応用物理等における最先端の動向について座学があり、質疑応答や意見交換が活発に行われました。また、各自のPCを用いたエレクトリカルポスターセッションでは、最初に参加者が自身の研究についてライトニングトークを行ったのち、他の参加者との交流を深めました。
ハンズオンセッションはアメリカの計算機(Bridges-2)を使い、ハイブリッド並列化技法やHPC Python等の演習を行いました。さらに、共通の課題に対して性能を競う Parallel Programming Challenge では、日本からの参加学生も他の参加者と協力して高速化に挑みました。

本スクールは、メンター制度に特色があり、数名の参加者に対してスタッフまたは講師を担当メンターとして割り当て、研究活動やキャリアについて相談ができる環境が整えられています。スクール期間中、複数回のメンタリングセッションが組み込まれており、各グループで多岐に渡る話し合いが行われ、国際的なネットワークを構築し、将来設計の具体化の一助となったようです。

スクール中には、開催地の文化交流と、多様なネットワーキングの場となるソーシャルイベントを六甲山上にて開催し、イベントホストである竹内 英所長(理化学研究所神戸事業所) やR-CCSとの研究教育等の連携の深い地元機関も参加しました。参加者からは『 HPC 分野のみならず計算科学の観点から異分野の参加者との交流において互いの分野について教え合い、自分の研究分野に応用できるアイデアを得た』『将来の HPC に関する議論などのパネルトークを聴けたところが非常に良かった』『現役の研究者の方々の意見が聞けて、世界中 HPC のトレンドが読めた』『研究者としての皆の悩み事に共感できたり、現役研究者の方々の経験が聞けて参考になった』等、高評価を得ました。

※本スクールは、開催にあたり兵庫県、神戸市による支援のもと、計算科学振興財団が運営する研究教育拠点( COE )形成推進事業による助成を受けています。

IHPCSS2024講義の様子

関連リンク

(2024年8月7日)