
システム運転技術ユニットでは、計算科学研究センターが運用するスーパーコンピュータシステムの運用・維持管理、ユーザ管理、ユーザサポートの他、管理運用に係る高度化に関する研究開発を行っています。例えば、オペレーティングシステムやジョブスケジューラ、ファイルシステム、MPIライブラリ(通信ライブラリ)などについて、運用状況を分析しつつ、必要な改良を行います。また、計算科学研究センター内のネットワークの維持管理等も行います。
ジョブの実行状況を分析し、スケジューラ等の設定の最適化を行うことでシステムの利用状況を改善します。また、運用上判明した様々な問題を解決するとともに、システムの管理運用の最適化や保守作業等の効率化を図ります。「京」ではスケジューラ等の最適化を行い、システム利用率を20%近く改善しました。
MPIライブラリ等のシステムソフトの改良を行うことで、ユーザのプログラムをより高速に、より安定的に実行できる環境の構築を目指します。 また、システムの利用を支援するプログラムや開発支援ツール等の開発を行い、プログラム開発やデバッグ作業等の効率化を支援します。
図:「京」のMPIライブラリ “Alltoallv”の性能改善例
システムのユーザ登録や、ユーザに割り当てられた計算資源の管理などを行います。また、ユーザがシステムを利用する際の利用支援や質問対応といったユーザサポートも実施しています。