トップページ    イベント・広報    お知らせ一覧    松岡聡センター長が「2025 HPCwire Readers' Choice Awards」に選出

松岡 聡 センター長(計算科学研究センター(R-CCS))が2025 HPCwire Readers' Choice Awardsの「Outstanding Leadership in HPC」に選出され、11月16日~21日、米国ミズーリ州セントルイスで開催されたHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する国際会議「SC25」に併せて表彰が行われました。HPCwire Readers’ and Editors’Choice Awardsは、HPC(High Performance Computing)に関する情報発信を行う世界的なオンライン専門誌であるHPCwire(米国)が、今年度のHPC分野における最も重要なブレークスルーを称え世界中の同誌の読者および編集者による選考を経て決定するもので、今年で22回目を迎えます。

松岡センター長は、スーパーコンピュータ「富岳」の総責任者として2020年~2021年にかけて主要なスーパーコンピュータのランキング(TOP500, HPCG, HPL-AI, Graph500)のすべてでトップを成し遂げ、ポストムーア時代のコンピューティングや将来の「富岳NEXT」の研究など、最先端のHPC研究を幅広く統括しています。こうしたことが高く評価され、今回の受賞となりました。

松岡センター長のコメント

「今回のOutstanding Leadership賞を、特にコミュニティから認められて受賞したことは非常に光栄に値します。今回、SC25においてR-CCSが、Best Paper賞, Best Reproducibility Advancement賞, Best Research Poster賞と、主要な賞を3つも受賞しました。このようにR-CCSのメンバーが世界トップレベルで活躍することはもちろん、「富岳NEXT」、AI for Science、量子・スパコン連携プラットフォームの構築等、世界でも非常に認知度の高いプロジェクトを我々がリードしており、その中でのリーダーシップをコミュニティの方々に評価していただけたことが今回の受賞に結び付いたのだと考えています。そういった意味で今回の受賞は、私の個人賞ではなく、R-CCSのメンバーひとりひとりの成果としていただいた賞だと思っています。これからも努力を続けていきたいと思います」

HPCwireを配信しているTCI Media CEOトム・テイバー氏のコメント

「AIを科学や工学に応用する初期の進展は、刺激的で印象的な成果を生み出す一方、従来のHPCは、重要な業務やアプリケーションにおける画期的な発見を引き続き牽引しています。今回の発表は、この革新に満ちたダイナミックな時代を真に捉えたものであり、世界中のHPCの成果の深さと多様性を力強く称えるものです。受賞者の皆さんに、心からの感謝と祝福を送ります」

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(2025年11月25日)