TOP  >  Fugaku  >  Major Achievements  >  2020-21 COVID-19 Projects  >  「富岳」で検証:新型コロナウイルス対策のためにマスクと換気を!

Available in multiple languages!
R-CCS researchers and their friends have translated into their native languages.



COVID-19: Wear Mask & Ventilate said Fugaku
ポイント

現在世界最速を誇るスーパーコンピュータ「富岳」は、新型コロナウイルスの対策に資するさまざまな研究開発に使われています。

関連リンク:
スーパーコンピュータ「富岳」TOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500にて2期連続世界第1位を獲得The webpage will open in a new tab. (理化学研究所ウェブサイト)
【特集】新型コロナウイルスの克服に向けて

fugaku

その中のひとつ「室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策」では、新型コロナウイルスの主な感染経路となる飛沫やエアロゾルの詳細なシミュレーションを世界で初めて実施しました。マスクやフェイスシールドの効果、飛沫やエアロゾルの広がり、そしてオフィス・教室・レストラン・劇場・タクシーや飛行機といった交通機関などさまざまな場面において、どのようにすれば飛沫・エアロゾルの広がりを軽減できるかなどを検証しています。

坪倉誠チームリーダー(複雑現象統一的解法研究チーム/神戸大学 教授)が指揮するこのプロジェクトで明らかになったことは、「マスクの着用と換気が極めて重要」という、当たり前でありながら科学的なシミュレーションによって裏付けられた事実です。

マスクやフェイスシールドなどをしなければ、ウイルスを含んだ大量の飛沫やエアロゾルが口や鼻から飛び散ります。これは咳やくしゃみだけではなく、普段の会話でも同様です(20分の会話で飛び散る飛沫は咳1回分の飛沫に相当)。

さらに、数マイクロメートルの微小な飛沫であるエアロゾルは数時間にわたり空中を漂い、一般的なソーシャルディスタンスの距離を超えて広がります。

マスクやフェイスシールドは自分が飛沫やエアロゾルを広げないためにも、また他の人の飛沫から身を守るためにも効果的です。

しかしながら、マスクやフェイスシールドをしていても、一定量のエアロゾルはマスクなどを透過して、あるいはマスクと顔の間にできた隙間から漏れ出て、空気中を長時間漂います。そのため、換気が重要なのです。

最近の建物には機械的な換気が法令等で義務づけられており、これによってエアロゾルなども効果的に取り除くことができます。これはスタジアム、劇場、電車や飛行機などの公共交通機関といった新しい建造物や乗り物でも同様で、このような環境では全員がマスクをしていれば、新型コロナウイルスに感染するリスクを下げることができます。

しかしながら、学校、教会、レストラン、介護施設、住宅などの古い建物では、機械換気が全くなかったり十分ではないことがあります。こういった場所では、マスクの着用に加え、積極的に換気を行うことが非常に重要になります。対角線上にある窓やドアなどを少し開けておくことで、冷暖房を効かせながら、効果的に換気できることがわかりました。

新型コロナウイルス感染を乗り越えるためにワクチンや治療薬が重要なのは間違いありませんが、手洗いや消毒、マスク、換気といった日常生活での対策も非常に大切です。実際に、世界中がワクチンや治療薬を待ち望んでいる中でも、いくつかの国ではこのような対策を徹底して行うことで新型コロナウイルスを効果的におさえこんでいます。

マスクと換気で新型コロナウイルスを乗り越えましょう!