ソフトウェア紹介SCALE

地球・惑星の気候システムの解析やシミュレーションのための基盤ライブラリ

ソフトウェアについて

SCALEとは

SCALE(Scalable Computing for Advanced Library and Environment)は 理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)を中心に開発が進められている次世代気象気候科学における基盤ライブラリです。 このライブラリは次世代のスーパーコンピュータから汎用計算機に至るまで広く用いられる事を念頭において開発されており、 気候・気象科学を専門とする科学者と計算機科学を専門とする科学者が共同して開発を行っています。

概要

SCALEの概念図

SCALEは次世代のスーパーコンピュータから小型PCクラスターに至るまで、様々なスケールの計算に用いられる事を念頭に、気候・気象科学を専門とする科学者と計算機科学を専門とする科学者が共同で開発を行っています。スーパーコンピュータ「京」や富士通FX10等のスーパーコンピュータに加え、インテル機のような汎用計算機でも計算効率がでることを目指して設計されています。

SCALEを用いた気象・気候モデル

SCALEを利用した数値モデルとして、SCALE-RM、SCALE-GMが利用可能です。並列プロセスの管理、ファイル入出力、プロセス間通信や格子情報の設定はSCALE-libraryが提供します。大気流体の支配方程式を解く部分(流体力学コア、力学過程)や雲微物理・大気放射のような諸物理過程を解く部分もSCALE-libraryが提供します。SCALE-RM、SCALE-GMは入力された大気状態のデータ(予報変数)を保持し、SCALE-libraryが提供する機能を組み合わせ、各コンポーネントを適切に呼び出すことで時間発展計算を行います。ユーザーは必要に応じて利用するコンポーネントを選択し、組み合わせてシミュレーションを行うことが可能です。

リンク

応用事例

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