6 「富岳」の利用拡大等に向けた取組

6-8 広報活動(R-CCS+RIST)

一般の方に加えて、「富岳」の将来の利用者(企業・産業界関係者、青少年等)、「富岳」に興味を持つ潜在的利用者から「富岳」の利用に関心を持つ研究者・技術者等、マスメディア、国・地方自治体関係者等の理解を得るため、R-CCSとRISTは連携して広報活動を行っている。2021年度に行った広報活動の概要は、以下のとおりである。

6-8-1 マスメディアを通じた情報発信

R-CCSは、「富岳」を利用した研究成果について、論文等の学術発表と並行して一般向けに情報発信を強化している。その一環として、マスメディアの活用を念頭に記者を通じての情報発信を目的に、必要に応じてプレスリリースを行っている。

2021年度のプレスリリースの発信は26件。また、研究成果の発表などに関連する主な受賞は17件だった。

図1 ゴードン・ベル賞COVID-19研究特別賞授賞式<br>(SC21において 坪倉誠チームリーダー(中左)、松岡聡R-CCSセンター長(中右))
図1 ゴードン・ベル賞COVID-19研究特別賞授賞式
(SC21において 坪倉誠チームリーダー(中左)、松岡聡R-CCSセンター長(中右))
参考 受賞実績

新聞・雑誌・テレビ等への掲載数は946件であった(表1)。

表1 メディア掲載件数
新聞・雑誌ネットTV・ラジオ
4月 43 6 20
5月 24 9 7
6月 92 35 61
7月 72 37 26
8月 24 8 1
9月 17 18 0
10月 13 8 1
11月 75 38 30
12月 49 8 6
1月 13 7 6
2月 75 16 50
3月 21 27 3
518 217 211

RISTにおいても、「富岳」を利用した研究成果について、論文等の学術発表と並行して一般向けに情報発信を強化している。

2021年度にRISTが行ったプレスリリースは表2のとおりである。

表2  プレスリリース一覧
日付件名
2021年04月07日 新型コロナウイルスを含む感染症対応HPCI 臨時公募課題について
2021年05月13日 スーパーコンピュータ「富岳」を有償で利用する課題の募集開始について
2021年06月10日 世界規模のロックダウンによる大気汚染物質の減少量と気候システムへの影響を算出について
2021年06月22日 「富岳」の利用が加速~令和3年度B期「富岳」利用研究課題および 「富岳」機動的課題・試行課題の応募状況について
2021年06月23日 MSC とクレイドル、スーパーコンピュータ「富岳」上で商用CFD ソフトウェア 「Cradle CFD / scFLOW」による大規模並列計算を実施
2021年06月23日 スーパーコンピュータ「富岳」を用いた商用アプリケーションの高速解析をベンダー各社と実証
2021年07月09日 混雑した細胞内で薬はどう効くのか -生体内環境を考慮した酵素と阻害剤の結合シミュレーション-
2021年07月13日 「富岳」を使ったゲリラ豪雨予報-首都圏で30 秒ごとに更新するリアルタイム実証実験を開始-
2021年07月16日 オートノマスメッシング熱流体解析プログラム「CONVERGE」のスーパーコンピュータ「富岳」での計算検証
2021年08月02日 「富岳」を活用した研究・開発にチャレンジする中小企業に寄り添う、「伴走型利用支援」 募集開始
2021年08月06日 熱と量子の揺らぎを発現する深層学習モデルを発見 -「富岳」などにより自然界の根源的なシミュレーションが加速-
2021年08月13日 機械学習手法により物理の難問「量子スピン液体」を解明-スーパーコンピュータ「富岳」も用いた最先端の計算により実現-
2021年08月13日 令和3年度「富岳」利用研究課題の募集(年二回募集の第二回目)の選定結果について
2021年08月30日 スパコンで予言する魅惑の新粒子「チャームダイオメガ」 -クォーク6 個状態の謎の解明に新たな1ページが加わる-
2021年09月06日 豪雨なのに、雷が頻繁に鳴ったり鳴らなかったりするのはなぜ? ~豪雨に伴う雷頻度の違いを数値シミュレーションで再現することに初めて成功~
2021年09月07日 令和4年度A期「富岳」を中核とするHPCIシステム利用研究課題の募集(年二回募集の第一回目)について
2021年09月10日 世界最大規模の“模擬宇宙”を公開 —宇宙の大規模構造と銀河形成の解明に向けて—
2021年09月14日 スーパーコンピュータ「富岳」で太陽の自転の謎、解ける 世界最高解像度計算で太陽の自転分布を世界で初めて再現
2021年09月28日 生体膜カルシウムイオン輸送の分子機構を解明 -ATPによるタンパク質の輸送機構に新しい知見-
2021年10月14日 世界初!微小管がメカノセンサーであることを実証 ~微小管の構造変化がモータータンパク質のダイナミクスを変調させることを解明~
2021年10月14日 第8回HPCI システム利用研究課題 成果報告会の開催についてプレスリリースを行いました
2021年10月26日 デジタルツインテストカットにスーパーコンピュータ「富岳」の利用を開始
2021年10月28日 「富岳」を用いた宇宙ニュートリノの数値シミュレーションに成功 〜2021年ゴードン・ベル賞ファイナリストに選出〜
2021年11月09日 人工ニューラルネットワークで明らかになった高温超伝導の隠れた起源
2021年11月19日 シンガポール国立スーパーコンピューティングセンター(NSCC)とのスーパーコンピュータ「富岳」利用に関する協定締結について
2021年11月22日 がん治療薬の開発に向けたUHRF1の機能阻害剤を発見
2021年12月14日 令和4年度(2022年度)HPCIシステム利用研究課題の応募状況について
2022年01月06日 「富岳」を用いた1万超の原子を含むナノ物質の超高速光応答シミュレーションに成功
2022年01月27日 スーパーコンピュータ「富岳」をより簡単な申請ですぐに使える、試行課題のファーストタッチオプションの開始について
2022年02月16日 スーパーコンピュータ「富岳」による大規模物性データの自動創出 – 不規則系磁性材料におけるビッグデータの実現へ –
2022年02月17日 令和4年度A期HPCIシステム利用研究課題の選定結果について、プレスリリースを行いました。
2022年02月22日 天の川銀河中心の巨大ブラックホール天体「いて座A*」の構造
2022年03月03日 スーパーコンピュータ「富岳」とAIを活用した地域コミュニティ型避難の実証実験を川崎市で実施 ―災害時のより安全な避難を後押しする津波浸水予測AIの社会実装に向けて―
2022年03月07日 シミュレーションで線状降水帯の豪雨予測精度を改善 -もしも最新鋭気象レーダで九州全土を覆えたら-
2022年03月07日 スーパーコンピュータ「富岳」と「発見するAI」で、がんの薬剤耐性に関わる未知の因果メカニズムを高速に発見する新技術を開発
2022年03月10日 令和4年度スーパーコンピュータ「富岳」利用研究課題の定期募集(年二回募集の第二回目)について
2022年03月17日 新型コロナウイルスの新薬開発につながる候補化合物を発見 -免疫を妨げる酵素の構造と、阻害する物質を推定-
2022年03月18日 令和4年度「富岳」国際連携課題の選定結果について
2022年03月18日 3⽉29⽇「富岳」成果創出加速プログラム シンポジウム「富岳百景」開催 シンポジウム開催を前に3⽉14⽇(⽉)15⽇(⽕)の2⽇間に渡って研究交流会を実施

6-8-2 ウェブサイト・制作物

1. ウェブサイト・SNSの管理・運営

R-CCSでは、ウェブサイト・SNSを用いて一般から研究者・技術者向けの情報発信を行っている。

(1)公式ウェブサイト

一般から研究者・技術者を対象に広く情報を発信する公式ウェブサイトとして、「富岳」を活用した研究成果、イベントの告知・報告、メディア掲載情報等を掲載。2021年度は、「富岳」Society 5.0推進拠点の新設(4月)、スパコンランキング(6月・11月)、ゴードン・ベル賞COVID-19研究特別賞受賞(11月)、真鍋淑郎氏ノーベル賞受賞関連情報(12月)といった情報を主として発信した。サイト全体のアクセス数は年間102,519件(うち英語は約10.76%)であった。

(2)公式SNS

公式ウェブサイトの更新情報のほか、公式ウェブサイトには掲載されない情報なども写真とともに発信。フォロワーはFacebook(日本語) 約2,300 人、Facebook(英語) 約690人、Twitter 約3,000人、Instagram 約500人である。

YouTubeは「計算科学eラーニングアーカイブチャンネル」として、各種講習会やスクールの講義等を撮影し、公開している。チャンネル登録者は約3,190人。

また、RISTと共同で「Supercomputer Fugaku」チャンネルを運用し、「富岳」関連動画を公開。チャンネル登録者は約130人。

参考 R-CCS公式SNSアカウント

facebook(ja) facebook(en) twitter instagram youtube R-CCS/RIST共同運営:Supercomputer Fugaku Channel

RISTでは、HPCIポータルサイト(図1)、HPCI広報サイト(図2)での情報発信を行っている。

HPCIポータルサイトでは利用者選定及び利用者支援の情報となっており、HPCI広報サイトでは「富岳」に興味を持つ潜在的利用者から一般国民にむけた情報となっている。その中でもHPCIマガジン「富岳百景」はvol.3~7を発行し、「富岳」の利用に関心を持つ研究者、技術者に情報発信した。(図3)

HPCIポータルサイトは2012年4月19日より運営し、課題公募の広告・受付・選定結果の発表などについて、情報発信する場として活用している。2021年度は、2020年度(2019年4月~2020年3月)利用分の一般枠課題の利用報告書が公開された。利用報告書は利用報告書データベース検索をはじめとし、分野ごと、年度ごとに検索できるようになっている(図4)。

また、2020年6月22日から2021年3月31日まで、 RIST神戸センターの アカウントを登録し、Twitterを開設し、HPCIポータルサイトで公開している利用案内、公募に関する情報、HPCI研究成果、イベントや講習会情報等を現在の利用者ならびに潜在的ユーザーに向けて広く情報提供を行った。

図1 HPCIポータルサイト
図1 HPCIポータルサイト
図2 HPCI広報サイト
図2 HPCI広報サイト
図3 HPCIマガジン富岳百景
図3 HPCIマガジン富岳百景
図4 HPCIポータルサイトでの利用報告書の公開
図4 HPCIポータルサイトでの利用報告書の公開

HPCIポータルサイト

ポータルサイト全体のアクセス数は年間287,067件であった。

HPCI広報サイト

「富岳」に興味を持つ潜在的利用者から一般国民に向けたより効果的な情報発信を行うために、2020年10月31日よりHPCI広報サイト「富岳百景」を立ち上げた。
HPCI広報サイト全体のアクセス数は2021年4月1日から2022年3月31日までで52,353件であった。

HPCIマガジン「富岳百景」

HPCIマガジン「富岳百景」のアクセス数として、Vol.3:1,105件、Vol.4:1,732件、Vol.5:1,105件、Vol.6:898件、Vol.7:509件であった(Vol.6、7は、2月公開につき集計期間が短い)。

図5 HPCIマガジン vol.3
図5 HPCIマガジン vol.3
図6 HPCIマガジン vol.4
図6 HPCIマガジン vol.4
図7 HPCIマガジン vol.5
図7 HPCIマガジン vol.5
図8 HPCIマガジン vol.6
図8 HPCIマガジン vol.6
図9 HPCIマガジン vol.7
図9 HPCIマガジン vol.7
2. 制作物

R-CCSでは、パンフレット等の印刷物のほか、ウェブコンテンツを制作している。また、一般企業から「富岳」をイメージした商品が発売され、R-CCSは監修を行った。2021 年度に制作、更新した制作物は下記のとおりである。

(1)「研究成果ピックアップ」

「研究成果ピックアップ」は、一般を対象として、「富岳」やR-CCSによる研究成果を分かりやすく紹介するウェブコンテンツであり、公式ウェブサイトに不定期で掲載される。2021年度は以下の6本が公開された。

[2021年4月13日更新] スーパーコンピュータとデータ同化による天気予報の高精度化・高速化への挑戦

[2021年4月22日更新] 新型コロナウイルスのタンパク質のフラグメント分子軌道計算 ~「富岳」による新型コロナウイルス対策その3

[2021年7月14日更新] 「富岳」を使い新型コロナウイルスの侵入のメカニズムの解明に貢献 ~「富岳」による新型コロナウイルス対策その4

[2021年9月1日更新] 新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する条件をシミュレーションにより推定 ~「富岳」による新型コロナウイルス対策その5

[2021年10月1日更新] 「富岳」を使ったシミュレーションとAIの融合による次世代IT創薬への取り組み

[2021年10月7日更新] AIによる医薬設計プロセスの効率化と次世代創薬AI事業への取り組み

(2)「R-CCSまるわかりガイド」

2021年度はウェブ版のみ更新を行った。新しく着任したチームリーダー・ユニットリーダーの似顔絵を新規作成した。

(3)「「富岳」バーチャルツイン」

3Dモデル制作サービス「MatterPort」を利用し、ユーザーは画面上をクリックすることで好きな場所に移動でき、360°見渡せる他、マーカーのある場所では解説等を見ることができる。計算機棟(3F 計算機室、2F 空調機械室、地下 免震ピット)に加え、2021年度には「富岳」の稼働を支える熱源機械棟(屋上、発電設備上部、地下)を新たに撮影してウェブサイト上にて公開した。

(4)「「富岳」プティーゴーフル」

神戸ふう月堂から「富岳」をイメージしたパッケージのプティーゴーフルが発売された。R-CCSは無償で商品化許諾契約を結び、またパッケージの監修をした。商品は神戸市内の神戸ふう月堂店舗や新神戸駅・神戸空港等の売店で販売され、発売期間は2021年4月から10月頃まで、生産数・販売数は計2,140個であった。

RISTでは、パンフレット、ニューズレター等を制作している。2021年度に制作、更新した制作物は下記のとおりである。

(1)リーフレット「はじめてのHPCI」

新規利用企業の応募拡大のため、初めてHPCIを利用した企業へのインタビュー記事を掲載する1枚紙のリーフレット、HPCIポータルサイトのWeb版を公開している。2021年7月に「はじめてのHPCI No.7」のリーフレット、WEB版を公開し(図10)、2022年3月に「はじめてのHPCI No.8」はWEB版のみ公開した(図11)。主に産業利用の課題参加者からピックアップし、はじめての利用にあたっての経験を取材してまとめることで、利用前の障壁の低さをアピールし、新規応募増につなげるものである。

図10 はじめてのHPCI No.7
図10 はじめてのHPCI No.7
図11 はじめてのHPCI No.8
図11 はじめてのHPCI No.8
(2)HPCI計算資源ハンドブック

「富岳」を中核とするHPCIシステムの新規応募者を今以上に増やすため、潜在的な利用者に向けてHPCIシステムの計算資源を紹介する冊子「HPCI計算資源ハンドブック」を制作した(図12)。

図12 HPCI計算資源ハンドブック
図12 HPCI計算資源ハンドブック
3. 映像コンテンツ

R-CCSでは、「富岳」の活用状況等を広く一般にわかりやすく広報することを目的として、映像コンテンツ(動画)の制作を行った。2021年度に制作した映像コンテンツは下記のとおりである。

(1)スーパーコンピュータ「富岳」~産業界での活用~

「富岳」でどんなことが実現可能なのか、企業の活用例、利用可能なソフトウェアやサポートサービスを再現ドラマで紹介。

6-8-3 イベント

R-CCS及びRISTともに専門的な情報から一般にわかりやすい情報まで、イベントを通じた直接対話形式の広報活動を実施していたが、新型コロナウイルス感染症の影響でイベントの多くがオンラインまたは現地開催とのハイブリッド開催となった。

R-CCSでは、研究者、「富岳」利用者に向けた国際会議展示をISC 2021(ドイツ・バーチャル)、SC21(アメリカ合衆国/セントルイス+オンライン)において行うなど、海外及び国内のシンポジウム・展示会への参加を行い、ブース展示や特別講演などを設けて広く専門家向けに情報発信を行った。

一般向けには、「富岳」による成果が期待されている様々な分野の中から、トップランナーとして活躍するビジネスパーソンと研究者を招いた「富岳」BEGINS ~活躍の場を無数に広げて~、共用開始1周年を記念した「富岳」FORWARD ~共に創る未来~を開催した。

また、年に1回実施している神戸医療産業都市一般公開はオンライン開催となり、理研神戸地区・大阪地区(R-CCS+BDR)は参加団体のひとつとしてコンテンツの提供を行った。

毎年、理研横浜キャンパスと横浜市立大学鶴見キャンパスが合同で開催している理化学研究所・横浜市立大学 一般公開 on the Web「未来想像ふぇすてぃばる」 では、2021年4月に発足したHPC/AI駆動型医薬プラットフォーム部門から、横浜キャンパスに拠点を置く2つのユニットの「富岳」を通じた創薬の研究開発を紹介した。

夏休みには、小中高生向けに理研主導のオまンラインイベントを実施すべく、新たにオンラインイベント「とびこめ!科学の夏~いきもん&スパコンの最先端を生配信」を実施した。当日の特設サイトの総アクセス数は約3,500件、配信の視聴者数は約12,000人(YouTube、ニコニコ動画の合算)であった。

表3 R-CCSが主催、共催、協賛、後援、出展、または参加した主なイベント一覧
分類 開催年月日 種別 名称
研究者・利用者向け(国外) 2021年6月24日~7月2日 国際会議 ISC (International Supercomputing Conference)2021 Digital バーチャル(ドイツ)
参加者:2,051名 参加団体:84 社
2021年11月14日~19日 国際会議 SC(Supercomputing Conference)21 ハイブリッド(アメリカ合衆国)
参加者:約6,550名 オンサイト 約3,200名
2022年2月22日 シンポジウム 理研欧州シンポジウム2022 オンライン
2022年3月1日~3日 国際会議 SCA(SUPERCOMPUTINGASIA)22 ハイブリッド(シンガポール)
現地参加者:514名 バーチャル参加者:946名
研究者・利用者向け(国内) 2021年 4月8日~7月29日 配信講義 計算科学技術特論A オンライン
2021年7月15日 セミナー HPCwire Japanセミナーシリーズ 使い易さと スーパーコンピュータ「富岳」 オンライン
2021年10月19日~22日 展示会 CEATEC 2021 ONLINE オンライン
登録:約41,000名 ブース来訪:2,786名
2022年2月7日~8日 シンポジウム 第4回R-CCS国際シンポジウム オンライン
参加者:220名
一般向け 2021年7月22日 イベント とびこめ! 科学の夏 ~いきもん&スパコンの最先端を生配信~ オンライン
TPアクセス:3,745 YouTube再生:471名 ニコ生再生:11,537名
2021年8月23日~27日 イベント 夏の電脳甲子園「SuperCon2021」本選大会 オンライン
2021年9月6日~10日 セミナー KOBE HPC サマースクール(初級) - スーパーコンピュータで並列計算の基礎を学ぼう! - 兵庫県神戸市
参加者:36名
2021年9月13日~15日 セミナー International HPC Summer School 2021 - Toward Society 5.0 - オンライン
受講生:33名
2021年9月17日 イベント 「富岳」BEGINS ~活躍の場を無数に広げて~ オンライン
登録者数:856名
2021年10月9日 イベント 2021年度 理研横浜キャンパス・横浜市立大学一般公開「未来想像ふぇすてぃばる」 オンライン
TPアクセス:1,602回 YouTube再生:2,962回
2021年10月30日~31日 イベント 2021年度 神戸医療産業都市 一般公開 オンライン
2022年3月7日~9日 セミナー KOBE HPC スプリングスクール(中級)2022 -並列計算をさらに勉強したい人に向けて- オンライン
参加者:20 名
2022年3月10日 イベント 「富岳」共用開始1周年記念イベント:「富岳」FORWARD ~共に創る未来~ オンライン
登録者:314名
学校向け・出前授業 2021年5月27日 出前授業 青森県立弘前南高等学校 科学講演会 オンライン
参加者:713名
2021年6月18日 出前授業 青森県立弘前高等学校 進路講話 オンライン
参加者:約750名
2021年7月29日 出前授業 兵庫県立兵庫高等学校 講義 オンライン
参加者:33名
2021年11月29日 出前授業 神戸市立平野中学校 ミニ講義 1年生5クラス
2021年12月1日 出前授業 安城市立桜井中学校 キャリアスタートウィーク職場対談 オンライン
2年生
参考 一般公開
図13 とびこめ!科学の夏 ~いきもん&スパコンの最先端を生配信~
図13 とびこめ!科学の夏 ~いきもん&スパコンの最先端を生配信~
図14 「富岳」FORWARD ~共に創る未来~
図14 「富岳」FORWARD ~共に創る未来~
図15  SC 2l 開会テープカットの様子
図15  SC 2l 開会テープカットの様子
図16 SC21 R-CCSのブースにてSteering Committeeのメンバーと松岡センター長(右から二人目)
図16 SC21 R-CCSのブースにてSteering Committeeのメンバーと松岡センター長(右から二人目)

RISTでは、研究者・利用者向けに、R-CCSと連携してISC2021、SC21、SCAsia2022等の国際会議に出展し海外向けに情報発信を行い、国内では「スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラムシンポジウム(研究交流会、公開シンポジウム)」、第8回「富岳」を中核とするHPCI システム利用研究課題成果報告会、材料系分野や CAE 分野に特化したワークショップ(3回)をオンライン開催し、産業利用事例や利用技術に関する情報提供を行うとともに、利用者間の情報交流の機会とした。

「富岳」の効率的な利用を促すため、チューニング技術の普及を目的とした A64FX 向けチューニング技術検討会(3回)をR-CCS と連携してオンライン開催した。また、「第7回大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用シンポジウム」を公益財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)及び一般財団法人総合科学研究機構(CROSS)とともにオンライン開催した。さらに、新たに分野ごとの研究者の情報共有・交流の場としてオンラインサロン「スパコンコロキウム」を企画・開催(4回)し、広く情報提供、情報発信を行った。

産業界の利用促進を目的に、R-CCS とともに CEATEC 2021 ONLINEヘの出展、第21回国際ナノテクノロジー総合展へのオンライン展示及び現地での出展を行った。

一般向けには、中学生・高校生・高専生を対象としたスパコン「富岳」体験塾2021を開催し、年に1回実施している神戸医療産業都市一般公開において近隣諸団体とともに参加しRISTは計算機歴史博物館のオンライン出展を行った。

表4  RISTが主催、共催、協賛、後援、出展、または参加した主なイベント一覧
開催年月日 種別 名称 備考
2021年4月14日 Webexによるオンライン開催 第1回オンラインサロン「スパコンコロキウム」 主催
2021年4月27日 オンライン Call for participation in the 5th meeting for application code tuning on A64FX computer systems 主催
2021年6月24日-7月2日 オンライン(ドイツ) ISC High Performance 出展
2021年6月30日 オンライン Call for participation in the 6th meeting for application code tuning on A64FX computer systems 主催
2021年7月15日 オンライン(Zoom) HPCwire Japanセミナーシリーズ使い易さとスーパーコンピュータ「富岳」 後援
2021年7月15日- 16日 オンライン(Zoom) 令和3年度J-PARC MLF産業利用報告会 協賛
2021年8月19日 オンライン CCMS Webハンズオン: MateriApps LIVE!を用いたQuantumEspresso講習会 共催
本選:2021年8月23日- 27日 オンライン 第27回 スーパーコンピューティングコンテスト(SuperCon2021) 協賛
2021年8月25日-26日
(*12月26日-27日)
R IST神戸センター会議室 スパコン「富岳」体験塾2021 (*開催延期) 主催
2021年8月31日 Webexによるオンライン開催 計測インフォマティクスの進展と外部計算資源を用いる計測データ処理 主催
2021年8月下旬 - 3月 オンライン RIKEN R-CCS 計算科学インターンシップ・プログラム 2021 協賛
2021年9月1日- 2日 神戸国際会議場 第18回 SPring-8産業利用報告会 後援
2021年9月3日- 24日 オンライン 第一原理電子状態計算の基礎と応用 後援
2021年9月4日 オンライン 「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に資する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」シンポジウム 後援
2021年9月6日- 10日 神戸大学統合研究拠点コンベンションホール KOBE HPCサマースクール(初級)2021 後援
2021年9月10日 オンライン 第2回 オンラインサロン スパコンコロキウム 主催
2021年9月13日- 15日 オンライン RIKEN International HPC Summer School 2021:Society5.0に向けて 後援
2021年9月14日 Webexによるオンライン開催 第7回 大型実験施設とスーパーコンピュータとの連携利用シンポジウム 主催
2021年9月17日 Zoomによるオンライン開催 RIKEN「富岳」BEGINS~活躍の場を無数に広げて~ 後援
2021年10月6日 オンライン 第12回材料系ワークショップ開催 主催
2021年10月19日- 22日 オンライン CEATEC 2021 ONLINE 出展
2021年10月23日 オンライン 一般向けスパコンセミナー 後援
2021年10月28日- 29日 オンライン 第8回HPCIシステム利用研究課題 成果報告会 主催
2021年10月30日- 31日 オンライン 神戸医療産業都市 一般公開2021 共催
2021年11月15日-18日 米国ミズーリ州セントルイス SC21 出展
2021年11月26日 オンライン 文部科学省「富岳」成果創出加速プログラム 「スーパーシミュレーションとAIを連携活用した実機クリーンエネルギーシステムのデジタルツインの構築と活用」第2回シンポジウム 後援
2021年12月23日 オンライン 第3回オンラインサロン「スパコンコロキウム」 主催
2022年1月11日-13日 オンライン・オンサイト(名古屋国際会議場) IWSingularity 2022 / ISWGPDs 2022 協力
2022年1月17日-18日 オンライン・オンサイト(神戸大学統合研究拠点コンベンションホール) 「富岳で加速する素粒子・原子核・宇宙・惑星」シンポジウム 後援
2022年1月26日-28日 東京ビッグサイト nano tech 2022 第21回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議 出展
2022年1月27日 オンライン Call for participation in the 7th meeting for application code tuning on A64FX computer systems 主催
2022年2月3日- 4日 オンライン 第5回元素戦略シンポジウム〜革新的マテリアルでカーボンニュートラルな社会を構築〜 協賛
2022年2月7日- 8日 オンライン 第4回R-CCS国際シンポジウム 後援
2022年2月9日 オンライン 第13回材料系ワークショップ〜マテリアル革新力強化に向けて:「富岳」が導く産官学"共創の場"形成〜 主催
2022年2月18日 オンライン・オンサイト(神戸商工会議所会館 3階 神商ホール) スーパーコンピュータ・ソリューションセミナー 後援
2022年2月18日 オンライン 第4回オンラインサロン「スパコンコロキウム」 主催
2022年3月1日-3日 国際会議 SupercomputingAsia (SCA) 2022 開催のお知らせ 共催
2022年3月3日 オンライン 令和3年度シンポジウム「大規模データ解析と人工知能技術によるがんの起源と多様性の解明」 後援
2022年3月3日 オンライン 「富岳」成果創出加速プログラム:「大規模数値シミュレーションによる地震発生から地震動・地盤増幅評価までの統合的予測システムの構築とその社会実装」 後援
2022年3月4日 オンライン 第5回CAEワークショップ 主催
2022年3月4日 オンライン 「富岳」本格運用時のHPCIおよび次期フラッグシップ計算機の在り方に関する意見交換会 主催
2022年3月7日- 9日 オンライン KOBE HPCスプリングスクール(中級)2022ー並列計算をさらに勉強したい人に向けてー 後援
2022年3月9日 オンライン・オンサイト(東京大学生産技術研究所コンベンションホール) 第2回「富岳」流体予測革新プロジェクトシンポジウム 後援
2022年3月10日 オンライン 「富岳」FORWARD 〜共に創る未来~ 後援
2022年3月11日 オンライン 「富岳」電池課題 第2回公開シンポジウム(成果報告会) 後援
2022年3月11日 オンライン・オンサイト(東京大学大気海洋研究所) 「富岳」成果創出加速プログラム「防災・減災に質する新時代の大アンサンブル気象・大気環境予測」2021年度成果発表会 後援
2022年3月14日-15日 オンライン スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラムシンポジウム(研究交流会) 主催
2022年3月17日 オンライン 「富岳」成果創出加速プログラム 「富岳」エネルギー変換材料課題 第1回公開シンポジウム 後援
2022年3月23日 オンライン 第1回「富岳」航空機プロジェクトシンポジウム 後援
2022年3月25日 オンライン スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラム核燃焼プラズマ閉じ込め物理の開拓2021年度成果報告会 後援
2022年3月29日 オンライン スーパーコンピュータ「富岳」成果創出加速プログラムシンポジウム(公開シンポジウム) 主催
2022年3月31日 オンライン 「富岳」成果創出加速プログラム「データ駆動型高分子材料研究を変革するデータ基盤創出」公開セミナー 後援

6-8-4 見学・視察対応

R-CCSでは、「富岳」及び計算機科学・計算科学への理解増進のため、主に研究機関、企業、官公庁、学校など、見学を希望する団体の受入れを行っている。基本的に広報の見学担当者による対応だが、要望に応じて、運用技術部門及び研究部門の研究者・技術者による解説や施設内ツアーを行っている。

また、政界関係者、国・地方自治体関係者、企業や研究機関の幹部などによる視察も数多く行われており、研究支援部総務課を事務局として、理化学研究所役員及びR-CCS幹部により、理解増進のため概要説明や意見交換を含めた対応を行っている。

2021年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため、一部例外を除き原則として見学・視察とも受入れを停止とした。また、展示エリアについても開放を中止した。なお、現地見学再開までの試行的運用として教育機関・遠方からの申し込みを中心に、ウェブ会議システムを利用したオンライン見学会を開始した。2021年度の見学、視察受入れ実績は、表5のとおりであり、合計487名に対応した。

【主な団体】
官 公 庁: 省庁関連、神戸市関連
教育機関: 中学・高等学校関連

【主な視察】
2021年4月 自民党文科部会・科技イノベ調査会(オンライン)
2021年11月 末松文部科学大臣、フィンランド大使
2021年12月 山際内閣府特命担当大臣、ドイツ駐日大使・総領事、アメリカ大使館経済公使、オランダ総領事
2022年 3月 衆議院 科学技術・イノベーション推進特別委員会(オンライン)

表5 見学・視察対応件数一覧