チームリーダー
T先生(50代前半)の場合

子どもの頃

好奇心旺盛
出身は奈良県橿原市。お寺や古墳がたくさんある所です。
思えばこの頃から理科や工作が大好きで、レゴや
プラモデルを組み立てたり、自宅の庭に水路を作ったりしました!
幼稚園の頃に飛行機を好きになりました。空港で大きな飛行機が飛び立つのを見てから一目ぼれ。その時からずっと将来の夢はパイロットでした!
小さい頃は野球をやっていたのですが、スポーツは小学校でやめてしまいました。野球観戦は今でも大好きで、よく応援に行っています。
子供の頃の思い出で一番よく覚えているのが、天体望遠鏡を買ってもらった事。すごく高かったんですが、欲しくて欲しくてたまらなかったんです。お昼はお店の前で30分くらい天体望遠鏡を眺め、夜は天文写真を眺める日々。そんな生活を続けて1年くらい、見かねた親がついに天体望遠鏡を買ってくれました!

中学生・高校生の頃

実験大好き数学大好き
中学では部活とは別に、理科が大好きだったので、理科の先生のご厚意で放課後理科室に残り実験させてもらったり、天体観測に連れて行ってもらったりしました。とっても良い先生でした。
高校は地元の公立進学校に進学しました。高校生活は中学と違い堅苦しく、あまり好きではありませんでした…。この頃から数学も好きになり、図書室で「大学への数学」を解くのが日課でした。ちなみに初めてパソコンを触ったのもこの頃。パソコンを持っている友達の家に行き、使わせてもらいました。
高校では部活(吹奏楽部)に全力投球していたので、一浪して受験勉強することにしました。無事隣の県の国立大学に合格。この頃には目が悪くなってしまいパイロットの夢は断念しましたが、飛行機が好きな気持ちは変わらず、機械科を選びました!

大学生の頃

数学・物理が
おもしろすぎる!
大学ではサークルには入っていませんでしたが、有志で集まって数学や力学について語り合う研究会みたいな事をしていました。研究会の後はみんなで飲みに行ったりも。とにかく数学や物理がおもしろかったです!
大学2年生の時に自分のパソコンを買ってもらいました。DTM※やフライトシミュレーションゲームに夢中になりました。一人暮らしを始めたのもこの頃。よく隣に住む友達と夜中まで語り合いました。
※DTM:デスクトップミュージックの略。パソコン上で音楽を作り、演奏すること。
飛行機が飛ぶ仕組みを研究したく、流体の研究室に行きたかったのですが、研究室配属ジャンケンで負けてしまい(時代ですね~)別の研究室へ行くことになりました。

B4~D3の頃

心機一転、東京へ
入った研究室での研究もおもしろかったのですが、やはり流体の研究に対する気持ちも残っていました。流体・シミュレーションで最先端の研究を行っている研究室が東京の大学にあり、修士課程から思い切って上京することにしました!
大学院の研究室は六本木にありました。研究はもちろん充実していたのですが、夜に近くの飲み屋でいろんな研究者(さっき論文で読んだ著者も!)と気軽に研究の話をする文化があり、こちらも新鮮でした!
修士修了後は就職するか進学するか、結構迷っていました。企業説明会に行くうちに、自分の研究は産業界で生かせるかも?と思い、アカデミックに残り産業寄りの研究をしようと考え始め、博士課程へ進学しました。

若手研究者の頃

パイロットにも
なっちゃった!?
英語は苦手だったのですが、ずっと留学したい気持ちがあり英語を猛勉強しました!ポスドクの時、念願のインペリアル・カレッジ・ロンドンに留学しました!それからも海外出張の機会が多く、アメリカ出張の時になんとセスナの体験飛行をし、子どもの頃の夢であるパイロットも叶えることができました!
さまざまなテーマの研究をしましたが、初代地球シミュレータを使っていた頃、企業の方から自動車周りの空気の流れのシミュレーションについて相談されました。これが今の研究テーマに繋がっています。
将来の夢
「シミュレーションの可能性」をもっと広げたいです。今はシミュレーションは現実の「模倣」ですが、模倣の枠を超えて、コンピュータ側から何かを提案することができるようになったり、人とコンピュータの共同で新しいモノを作れるようになったらおもしろいですね。
2020年1月取材
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