4 「富岳」の利用支援

4-3 産業利用促進(R-CCS)

R-CCSでは、スーパーコンピュータ「富岳」等を活用した研究成果を社会に普及させるため、産業界との連携を推進している。2つの理研コンソーシアムの運営と、産業界へSociety 5.0実現のための技術基盤としての「富岳」の訴求、研究成果の訴求を行った。

4-3-1 理研コンソーシアム

2つの理研コンソーシアム、「HPCを活用した自動車用次世代CAEコンソーシアム」(CNACH)と、「燃焼システム用次世代CAEコンソーシアム」(CNGC)が、R-CCSを拠点として活動しており、文科省「富岳」成果創出加速プログラムの課題実施機関として『「富岳」を利用した革新的流体性能予測技術の研究開発』、『スーパーシミュレーションと AI を連携活用した実機クリーンエネルギーシステムのデジタルツインの構築と活用』、『「富岳」が拓くSociety 5.0時代のスマートデザイン』の3課題を推進中である。

また、CNACHは一般社団法人HPCIコンソーシアムにおけるユーザーコミュニティ代表機関としての活動を継続中である。

本年度は両理研コンソーシアム共に新入会により会員増となった。(産業会員2社、大学・国立研究機関等会員1大学)

CNACHは総会1回、運営委員会3回、ワーキンググループ2回、CNGCは総会1回、運営委員会2回、ワーキンググループ1回、それぞれオンライン及びハイブリッドで開催実施した。

4-3-2 「富岳」、および研究成果の訴求

「富岳」および研究成果を訴求する場として産業界向け展示会への出展を実施した。

『SuperCity SmartCity OSAKA』(7月)、『CEATEC』(10月)、『京都スマートシティエキスポ』(10月)ではスマートシティやデジタルツインへの「富岳」の適用について、『国際フロンティア産業メッセ』(9月)ではCOE成果について、『国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」』(1月)ではマテリアルズインフォマティクス分野の研究成果を訴求した。

とくに『CEATEC』ではRISTと企画段階から協力し、会期中は来場者を相互に誘導するなど、多数の来場者層を得た。

また、『SuperCity SmartCity OSAKA』、『CEATEC』、『国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」』では講演を実施し、幅広い来場者に訴求できた。