7 「富岳」の成果公開・普及

7-2 研究成果の普及促進

R-CCSでは、スーパーコンピュータ「富岳」を含む多くのHPCプラットフォームで利用可能な高品質なアプリケーション、ライブラリ、プログラミングツールなど(いわゆるR-CCSソフトウェア)の開発や、さまざまな分野の科学者やエンジニアからなるR-CCSソフトウェアユーザーの支援、またそうしたユーザと共に連携してR-CCSソフトウェアを改良・強化することに努めています。

7-2-1 ソフトウェアの公開

R-CCSの高度化研究の一環として、スーパーコンピュータ「富岳」を含む多くのHPCプラットフォームに向けて最適化、または開発したR-CCSソフトウェアを公開している。2020年度には、2021年4月の「富岳」共用開始へ向け、以下のR-CCSソフトウェアの整備を行い、富岳において公開した。

  • Process-in-Process (PiP)
  • MPICH on Tofu
  • Omni XcalableMP
  • EigenExa
  • GENESIS (GENeralized-Ensemble SImulation System)

7-2-2 利用者向け公開ソフトに関する講習会の開催

新型コロナウイルス感染症対策の観点から、2020年度には講習会は開催しなかった。

7-2-3 R-CCSソフトウェアセンターの活動

R-CCSで開発されたソフトウェアの普及を支援する目的で2017年よりR-CCSソフトウェアセンターの活動を行っている。2020年度には、7-2-1で述べた通り、富岳の共用開始へ向けR-CCSソフトウェアを整備・公開するとともに、R-CCSソフトウェアの品質向上のためCI/CDプロセスを支援する開発環境の検討を行った。