R-CCSでは、スーパーコンピュータ「富岳」を含む多くのHPCプラットフォームで利用可能な高品質なアプリケーション、ライブラリ、プログラミングツールなど(いわゆるR-CCSソフトウェア)の開発や、さまざまな分野の科学者やエンジニアからなるR-CCSソフトウェアユーザーの支援、またそうしたユーザーと共に連携してR-CCSソフトウェアを改良・強化することに努めている。
R-CCSの高度化研究の一環として、スーパーコンピュータ「富岳」を含む多くのHPCプラットフォームに向けて最適化、又は開発したR-CCSソフトウェアを公開している。2022年度には、以下の2つの量子計算ソフトウェアを整備し、公開した。
また、2020年度に公開したMPICH on Tofuについて、集団通信アルゴリズムの検証、及び既知の問題点に関する調査を行った。その結果の一部を以下に示す。
2022年度には、以下の講習会のサポートを行った。
R-CCSソフトウェアのさらなる普及を図るため、Amazon社とMoUを取り交わし、「富岳」と同じArmアーキテクチャを採用するAWS Graviton3環境へ向け、GENESIS、SCALE、CUBEの移植を開始した。2022年度には、GENESISの動作を確認できた。
R-CCSで開発されたソフトウェアの普及を支援する目的で2017年よりR-CCSソフトウェアセンターの活動を行っている。2022年度には、7-2-1で述べた通り、「富岳」へ向けR-CCSソフトウェアの整備・公開を行った。