科研費基盤B課題「O(1億)コア環境におけるスケーラブルな数値計算ソフトウェアの理論と応用」ワークショップ
2018年1月22日--2018年1月23日
北海道大学情報基盤センター 北館4階 会議室
開催概要
数万から数億のコアプロセッサが搭載される計算システム環境下において過去に蓄積された高性能な数値計算サービスや新しい数学原理に基づく方法を早期に実現するには,様々な粒度での強/弱スケーリングを実現する基本カーネルの整備が必要です. また,様々な並列階層で取扱いできる軽量数値カーネル構築と共に非同期的な数値計算アルゴリズムを組み合わせることが重要になります. 科研費基盤B課題「O(1億)コア環境におけるスケーラブルな数値計算ソフトウェアの理論と応用」(平成27年4月〜平成30年3月,研究代表者:今村俊幸)では, 1) 大規模非同期的数値計算アルゴリズムの理論、2) 超メニイコアでのスケーラブルな軽量コード生成のための自動チューニング・通信同期回避技術などの核基盤技術の研究により次世代数値計算ソフトウェアの新技術創出に繋がる新機軸探究を進めてきました. 本ワークショップではこれまでの研究成果と今後の研究展望をご報告いたします. また,招待講演者により本課題に関連する分野の最新の研究動向をご紹介いただきます. ご興味のある方にご参加いただき,活発な議論をしていただければ幸いです.
講演者
招待講演者(敬称略)
- 高前田伸也(北海道大学)
- 藤田典久(筑波大学)
- 戸倉宏樹(広島大学)
課題参加者
- 今村俊幸(理研AICS)
- 大井祥栄(理研AICS)
- 廣田悠輔(理研AICS)
- 椋木大地(東京女子大学)
- 深谷猛(北海道大学)
プログラム
2018年1月22日(月)
- オープニング
- 10:00-10:10
今村 俊幸(研究課題代表者,理研AICS)
- 座長:深谷 猛(北海道大学)
- 10:10-10:50
O(1億)コア環境での非同期・通信回避型・同期削減アルゴリズムクラスの固有値計算ソフトウェアでの実現可能性
今村 俊幸(理研AICS) - 10:50-11:40
【招待講演】アーキテクチャとアルゴリズムの協調設計による高効率深層学習処理
高前田 伸也(北海道大学) - 11:40-13:15 昼食休憩
- 座長:廣田 悠輔(理研AICS)
- 13:15-14:05
【招待講演】大量の小規模非対称行列の固有値計算のためのGPU実装
戸倉 宏樹(広島大学) - 14:05-14:45
GPUにおけるBLASルーチンの性能モデルに基づいたスレッド数自動選択
椋木 大地(東京女子大学) - 14:45-15:00 休憩
- 座長:椋木 大地(東京女子大学)
- 15:00-15:50
【招待講演】OpenCLを用いたHPCアプリケーションのFPGAへの適用
藤田 典久(筑波大学) - 15:50-16:30
Parareal手法を用いた時間並列計算の有効性の検討
大井 祥栄(理研AICS)
2018年1月23日(火)
- 座長:大井 祥栄(理研AICS)
- 10:00-10:40
メニーコア環境における高性能分割統治法ソルバの研究
廣田 悠輔(理研AICS) - 10:40-11:30
並列計算機上での反復型ステンシル計算に対する効果的な時空間タイリングとその応用
深谷 猛(北海道大学) - 11:30-12:00 全体討論
- クロージング
- 12:00-12:10
今村 俊幸(研究課題代表者,理研AICS)
会議参加費
無料(事前登録不要)
アクセス
北海道大学情報基盤センター(アクセスマップ)主催
文部科学省 科学研究費 「O(1億)コア環境におけるスケーラブルな数値計算ソフトウェアの理論と応用」
- 主催者代表:今村俊幸(理研AICS)
- 現地開催担当:深谷猛(北海道大学)
お問い合せ先
理研AICS 今村俊幸(imamura.toshiyuki [at] riken.jp)