5.20. 留意事項

5.20.1. pjrshコマンドの使用方法

pjrshコマンドを使用する場合は以下の注意事項があります。

  • システム全体のジョブ数および1つのジョブで実行できるpjrshコマンドの同時実行数制限

    • 1ジョブあたりpjrshコマンドは1多重(ジョブマスターノードからのみ)実行可能

      例えば次のようにpjrshコマンドをバックグラウンドで指定すると1個1個シーケンシャルに動く形になります。

      pjrsh "(1)" "command1" &
      pjrsh "(2)" "command2" &
      pjrsh "(3)" "command3" &
      pjrsh "(4)" "command4" &
      
    • pjrshコマンドを使用するジョブはシステム全体で30多重まで実行可能

      システム全体でpjrshコマンドを使用するジョブ数(後述のカスタム資源を指定したジョブ数)が30を越えた場合は、pjsubコマンドでジョブは受け付けますがQUE状態で待機します。 RUN状態のジョブが30ジョブ未満になった段階でRUNになります。

  • pjrshコマンドを使用するジョブはジョブを投入する時にカスタム資源「exepjrsh=1」の指定が必要

    pjrshコマンドを実行するジョブは次の投入例のようにexepjrsh=1を指定します。

    [_LNlogin]$ pjsub -L exepjrsh=1 jobscript.sh
    

上記注意事項を満たさない場合は、以下の挙動となります。

  • カスタム資源「exepjrsh」を指定しなかった場合、または、ジョブマスターノード以外でpjrshコマンドを実行した場合

    pjrshコマンドが「Permission denied」となり実行できません。

    /bin/bash: /usr/bin/pjrsh: Permission denied
    
  • カスタム資源「exepjrsh」に1以外を指定した場合

    pjsubコマンド実行時にエラーとなります。

    [ERR.] PJM 0057 pjsub exepjrsh=2 is greater than the upper limit (1).
    

5.20.2. スタートアップ課題 (trial) におけるジョブ実行

スタートアップ課題とは、FAASを利用するためのアカウントを取得後、オンラインで本人確認を実施するeKYCや誓約書への同意等の手続きを経て、「富岳」アカウントが発行される際に自動的に参加する、アカウント発行のためのデフォルト課題(グループID:trial,課題ID:rs2xzzzz)です。

5.20.2.1. スタートアップ課題 (trial) におけるジョブ実行について

スタートアップ課題 (trial) におけるジョブ実行時には、以下の手順に従ってください。

  • ジョブ投入時は-g trialを指定してください。

  • --no-check-directoryオプションを指定してホームディレクトリから実行してください。

  • 投入可能なリソースグループは以下の通りです。

    • spot-small

    • spot-int

    • spot-large

    • spot-middle

5.20.2.2. 会話型ジョブ

リアルタイムで計算ノードにログインして直接コマンドを実行したい場合は、以下のコマンドを参考に実行してください。

[_LNlogin]$ pjsub --interact -g trial -L rscgrp=spot-int,node=1,elapse=01:00:00 --sparam "wait-time=600" --no-check-directory

5.20.2.3. バッチジョブ

ジョブスクリプトを作成してジョブを投入する場合は、以下のコマンドを参考に実行してください。

[_LNlogin]$ pjsub -g trial -L rscgrp=spot-small,node=1,elapse=01:00:00 --no-check-directory jobscript.sh