18:45-19:45
スペシャル・セッション

Z世代と語る「富岳」FORWARD

生まれた時からデジタル技術に囲まれたZ世代の若者たち。彼らはそれまでの世代とは大きく異なる「デジタルネイティブ」としての感覚を備えながら、ある時は既存の社会システムと衝突し、またある時には未来を切り拓く役割を担って、疾走している。そんな彼らが壁を乗り越えるために、彼らは「富岳」に何を期待し、そして「富岳」はどう応えるのか。様々な社会システムと対峙するZ世代を代表する論客が、「富岳」を生み出し、育ててきた第一人者たちに、これからのHPCへの「社会変革のためのリクエスト」を投げかける。

  • 辻 愛沙子

    株式会社arca
    CEO / Creative Director

    社会派クリエイティブを掲げ、「思想と社会性のある事業作り」と「世界観に拘る作品作り」の二つを軸として広告から商品プロデュースまで領域を問わず手がける越境クリエイター。リアルイベント、商品企画、ブランドプロデュースまで、幅広いジャンルでクリエイティブディレクションを手がける。2019年春、女性のエンパワメントやヘルスケアをテーマとした「Ladyknows」プロジェクトを発足。2019年秋より報道番組 news zero にて水曜パートナーとしてレギュラー出演し、作り手と発信者の両軸で社会課題へのアプローチに挑戦している。

  • 青木 俊介

    国立情報学研究所 助教
    TURING株式会社CTO

    カーネギーメロン大学 計算機工学科で自動運転システムの開発・研究に携わり、2020年に博士号取得。米国滞在中はサイバー信号機の開発やゼネラルモーターズ社のウルトラクルーズの開発に従事する。2021年より国立情報学研究所 助教として着任し、青木研究室を主宰。また2021年より東京大学生産技術研究所 研究員・JSTさきがけ 研究員・名古屋大学 特任助教を兼任。2021年8月にAIによる完全自動運転システムの開発を行うTURING株式会社を共同創業し、取締役CTOとして参画。

  • 小野 謙二

    九州大学
    情報基盤研究開発センター 教授・センター長

    日産自動車総合研究所、東京大学 Intelligent Modeling Laboratory、理化学研究所を経て、2016年より現職。数値流体力学、可視化、大規模並列計算が主な研究分野。2018年にデータサイエンスに係わる共同研究拠点として、学内に汎オミクス計測・計算科学センターを設立。データから現象を説明する微分方程式を同定する研究に注力するほか、スーパーコンピュータと実世界をつなげるインターフェイスを模索中。週末はイノシシと戦うファーマーに変身し、またサウナーとして汗を流す日々。

  • 松岡 聡

    理化学研究所
    計算科学研究センター センター長

    東京⼤学理学系研究科情報科学専攻、博⼠(理学)。東京⼯業⼤学・学術国際情報センター教授、産総研・東⼯RWBC-OIL ラボ⻑を経て、2018 年より現職。東⼯⼤・情報理⼯学院特任教授(兼職)スーパコンピュータTSUBAME 発で省電⼒等の指標世界トップランク。超並列計算機並列アルゴリズムやプログラミング、ビッグデータやAI 融合の研究に携わる。⽶国計算機学会ACM フェロー(2011 年)、スパコン分野最⾼峰IEEE Sidney Fernbach 賞を⽇本⼈として初受賞(2014 年)、2020 年より四期連続・史上初世界ランキング1 位・四冠(TOP500、HPCG、HPL-AI、Graph 500) 達成のスーパーコンピュータ「富岳」の総責任者。

  • ファシリテーター

    クロサカタツヤ

    株式会社企(くわだて)
    代表取締役
    慶應義塾大学大学院
    政策・メディア研究科 特任准教授

    1999年慶應義塾大学大学院(政策・メディア研究科)修士課程修了。三菱総合研究所を経て、2008年に株式会社 企(くわだて)を設立。通信・放送セクター、データビジネスに関する経営戦略や事業開発のコンサルティングを行うほか、総務省、経済産業省、内閣官房、OECD(経済協力開発機構)等の政府委員を多数務め、政策立案を支援。2016年より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授、また2021年より公正取引委員会デジタルスペシャルアドバイザーを兼務。著書『5Gでビジネスはどう変わるのか』(日経BP刊)他。