17:40-18:40
パネルディスカッション

トップランナーと語る「富岳」FORWARD

人間が暮らす街をデジタル技術と移動(モビリティ)技術の融合によって革新するMaaS。生物としての人間にとってフロンティアである脳神経科学。激しさを増すゲリラ豪雨の予測など、天気予報に革命を起こそうとしているビッグデータサイエンス。「究極の複雑系」を扱うこれらの領域で、カッティングエッジなチャレンジを続けるエキスパートたちが期待する「富岳」とは。科学コミュニケーターの本田 隆行氏と3人のエキスパートが、「富岳」をはじめとするHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)の活用がもたらす未来に光を当てる。

  • 日高 洋祐

    MaaS Tech Japan
    代表取締役CEO

    東京工業大学総合理工学部卒業後、2005年にJR東日本に入社。
    ICTを活用したスマートフォンアプリの開発や公共交通連携プロジェクト、モビリティ戦略策定などの業務に従事。
    在職中の2014年、東京大学学際情報学府で、日本版MaaSの社会実装に向けて国内外の調査や実証実験の実施により、MaaSの社会実装に資する提言をまとめる。2018年、株式会社MaaS Tech Japanを創業。MaaSプラットフォーム事業などを行う。国内外のMaaSプレーヤーと積極的に交流し、日本国内での価値あるMaaSの実現を目指す。
    一般社団法人JCoMaaS理事。著書に、『MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ』(日経BP社)、『Beyond MaaS 日本から始まる新モビリティ革命 ―移動と都市の未来―』(日経BP社)がある。

  • 山崎 匡

    電気通信大学
    大学院情報理工学研究科 准教授

    専門は神経科学、シミュレーション科学。小脳を中心とした脳全体の学習メカニズムに関する理論研究と、大規模神経回路シミュレーションの研究に従事。文部科学省「富岳」成果創出加速プログラム「脳結合データ解析と機能構造推定に基づくヒトスケール全脳シミュレーション」課題代表。2021年末に教科書「はじめての神経回路シミュレーション」(森北出版) を上梓 (理化学研究所 計算科学研究センター 五十嵐潤博士との共著)。日本神経科学学会、日本神経回路学会、Society for Neuroscience各会員。博士 (理学)。研究室は https://numericalbrain.org/

  • 三好 建正

    理化学研究所
    データ同化研究チームリーダー

    2000年京都大学理学部卒業、気象庁入庁。2003年人事院行政官長期在外研究員としてメリーランド大学に留学、2005年Ph.D.。気象庁予報部数値予報課技術専門官、メリーランド大学助教授を経て、2013年より現職。現在、理化学研究所開拓研究本部主任研究員、同数理創造プログラム副プログラムディレクター、京都大学連携教授、メリーランド大学客員教授、海洋研究開発機構招聘上席研究員を兼任。2016年日本気象学会賞、2018年読売ゴールドメダル賞、2020年防災功労者内閣総理大臣表彰など多数受賞。気象予報士。

  • ファシリテーター

    本田 隆行

    科学コミュニケーター

    神戸大学にて地球惑星科学を専攻(理学修士)。地方公務員(枚方市役所)事務職、科学館(日本科学未来館)勤務を経て、国内でも稀有なプロの科学コミュニケーターとして活動中。「科学・技術とあなたを繋ぐ」をミッションとして、科学に関する展示企画、実演の実施・監修、大学講師やファシリテーター、行政委員、執筆業、各メディアでの科学解説など、なんでもこなす。著書・監修に『宇宙・天文で働く』(ぺりかん社)、『もしも恐竜とくらしたら』(WAVE出版)など多数。www.sc-honda.com