13:10-14:20
パネルディスカッション01

シミュレーション・ファーストな「まちづくり」
~スマートシティとカーボンニュートラル~

多様な人の暮らしやすさと都市の環境性能を同時に実現することを目指す次世代のまちづくり、スマートシティ。多くの構想で、データセンシングや予測・分析技術の利用による体験の高度化が不可欠と考えられている。常に課題が変動する都市の中でよりよい状態を生み出すには「シミュレーション・ファースト」の思考が必要になるのではないか。次世代のまちづくりに「富岳」や大規模計算がどのように貢献できるのか、既にスマート化された建物を構築・運営する事例や、さらに複雑な組合せの計算が必要となるカーボンニュートラルへの可能性について、実務者と研究者がディスカッションする。

  • 林 直孝

    株式会社パルコ
    執行役員
    CRM推進部 兼 デジタル推進部担当

    パルコ入社後、全国の店舗、本部及び、Web事業を行うグループ企業の株式会社パルコ・シティ(現 株式会社パルコデジタルマーケティング)を歴任。
    2013年に新設された「WEBコミュニケーション部」にてPARCOのデジタルマーケティング及びオムニチャネル化を推進。
    2017年より「グループICT戦略室」にて、ショッピングセンターのDX(デジタルトランスフォーメーション)を具現化するため『デジタルSC(ショッピングセンター)プラットフォーム』戦略の推進を担当。
    2020年より、現職

  • 谷川 拓司

    ソフトバンク株式会社
    デジタルトランスフォーメーション本部
    ディレクター

    大阪生まれ、就職で東京
    横河ヒューレット・パッカード(現:日本ヒューレット・パッカード)入社
    ・Field Engineer:電気系CAD、Unix-Server
    ・BDM:世界の良いものを日本の企業に紹介
    ソフトバンクに転職
    ・携帯コンテンツ企画(グルメ・動画配信・ギフトなどアプリ)
    ・特許:ポイント管理システム及びポイント管理方法
    ・現在:各企業とのDX領域の事業創造を推進
    日本の社会課題に対峙し、産官学連携推進:省庁2事業推進
    Beyond AI:異種プラットフォーム連携と情報デューデリジェンスによるスマートシティ・スマート社会の実現加速技術の開発PJ推進

  • 柴崎 亮介

    東京大学
    空間情報科学研究センター
    教授

    東京大学・空間情報科学研究センター・教授
    空間情報技術を駆使した都市3次元マッピング、都市から国スケールでの人流・車流マッピング、観測データとシミュレーションモデルを同化によるナウキャスト・フォアキャスト技術などに関する研究を進めている。ISO(国際標準化機構)、GEO(地球観測に関する政府間会合)、ICUS(国際科学会議)等においてG空間情報、衛星データや地球観測データ等の流通や利活用に関して共同議長やプロジェクトリーダーを歴任。地理空間情報活用推進基本法の成立(2007年)や「情報銀行」構想立上げ(2012年)にも貢献。日本科学未来館の「アナグラのうた~消えた博士と残された装置」(第15回文化庁メディア芸術祭<エンターテイメント部門> 優秀賞)の授賞メンバー。

  • 坪倉 誠

    理化学研究所 計算科学研究センター
    複雑現象統一的解法研究チームリーダー
    神戸大学
    システム情報学研究科 教授

    1969年、奈良県生まれ。東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻博士課程修了。博士(工学)。東京工業大学大学院総合理工学研究科講師、北海道大学大学院工学研究院准教授などを経て2012年、理研計算科学研究機構チームリーダー。2018年より現職。神戸大学大学院システム情報学研究科教授を兼務。専門は、流体工学、数値流体力学、自動車空力など。

  • 大石 哲

    理化学研究所 計算科学研究センター
    総合防災・減災研究チームリーダー
    神戸大学
    都市安全研究センター 教授

    1993年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
    1993年 京都大学防災研究所 助手
    1998年 博士(工学)取得(京都大学)
    2000年 山梨大学 工学部 准教授(組織変更や職名変更あり)
    2009年 神戸大学 都市安全研究センター 教授(大学院 兼務,現在に至る)
    2017年 理化学研究所 計算科学研究センター 総合防災・減災研究チーム チームリーダー(兼務,組織変更や職名変更あり,現在に至る)

  • クロサカタツヤ

    株式会社企(くわだて)
    代表取締役
    慶應義塾大学大学院
    政策・メディア研究科 特任准教授

    1999年慶應義塾大学大学院(政策・メディア研究科)修士課程修了。三菱総合研究所を経て、2008年に株式会社 企(くわだて)を設立。通信・放送セクター、データビジネスに関する経営戦略や事業開発のコンサルティングを行うほか、総務省、経済産業省、内閣官房、OECD(経済協力開発機構)等の政府委員を多数務め、政策立案を支援。2016年より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授、また2021年より公正取引委員会デジタルスペシャルアドバイザーを兼務。著書『5Gでビジネスはどう変わるのか』(日経BP刊)他。