14:25-15:00
基調講演

Beyond 5Gとサイバーフィジカルシステムが切り拓く未来の社会
〜安全安心なSociety 5.0の実現をめざして〜

IoTとAIの進化に伴い、5G通信インフラストラクチャは、さまざまな社会経済活動を支える社会インフラストラクチャに進化しつつあります。2030年頃をターゲットにしたBeyond 5G(B5G)とサイバーフィジカルシステム(CPS)は、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合し、経済的発展と社会的課題の解決を両立する、超スマート社会を実現するテクノロジーとして重要な役割を果たすと期待されています。
本講演では、まず、これまで関与したスマートシティプロジェクトとIoT/CPSの進化の流れを振り返り、我々が発表したB5G/6Gホワイトペーパーにおける2030年頃の未来社会のかたちを紹介します。また、サイバネティックアバター・ソサエティ、月面都市、ヴァーティカルなヒト・モノ・コト流などCPSを活用したいくつかのユースケースや技術的課題を議論します。

  • 徳田 英幸

    情報通信研究機構(NICT)
    理事長
    慶應義塾大学
    名誉教授

    慶應義塾大学工学部を卒業後、工学研究科修士課程修了、1983年にカナダウォータールー大学計算機科学科にて博士取得。その後、カーネギーメロン大学計算機科学科研究准教授を経て、1990年に慶應義塾大学兼任、1996年環境情報学部教授。慶應義塾大学常任理事、環境情報学部長、大学院政策・メディア研究科委員長等を歴任。主に、ユビキタスコンピューティングシステム、オペレーティングシステム、分散システム、サイバーフィジカルシステムに関する研究に従事。2017年に国立研究開発法人情報通信研究機構理事長に就任。現在、慶應義塾大学名誉教授、日本学術会議連携会員、情報処理学会会長、Beyond 5G推進コンソーシアム副会長、重要生活機器連携セキュリティ協議会会長、情報処理学会フェロー、日本ソフトウェア科学会フェロー。