トップページ    イベント・広報    お知らせ一覧    【成果創出加速プログラム】脳の中心に存在する第三脳室の形状を保ち、脳脊髄液の流れをコントロールする視床間橋

脳の中心にある第三脳室内の脳脊髄液の動きと、その中央部で左右の視床を橋渡しする視床間橋という構造との関係について、3次元MRIと4次元フローMRIを用いて調べました。
健常な人と、歩行障害や物忘れをきたすハキム病患者を対象として、第三脳室の大きさ、視床間橋の幅や面積、脳脊髄液の流れ方を「渦(うず)」の強さとして数値化して比較しました。
その結果、健常な人では、第三脳室の中に心臓の拍動に合わせた規則正しい渦と流れが一貫して観察されたのに対して、ハキム病では、この秩序だった大きな循環(渦)が崩壊していました。さらに、高齢者ほど、またハキム病患者では、視床間橋は小さく、第三脳室が大きく、視床間橋が第三脳室の形を保つ「支え」の役割と脳脊髄液の流れをコントロールする「防波堤」の役割をしている可能性が示されました。これらの結果から、視床間橋は、第三脳室が拡大する機序や、脳脊髄液の大きな循環「渦と流れ」と関連しており、ハキム病では脳室が拡大するだけでなく、この脳脊髄液の流れが乱れていることが初めて観察されました。

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(2025年12月11日)