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研究室へようこそ! 第3回

東北大学大学院情報科学研究科 知能集積システム学分野 張山研究室

http://www.ecei.tohoku.ac.jp/hariyama-lab/

R-CCS Newsletter No.20 : 研究室へようこそ!
高校生の私たちが取材しました!

張山 昌論 教授

東北大学大学院情報科学研究科
知能集積システム学分野

先生はどんな研究をしているのですか?

「計算で人を幸せにしたい」と思って、いろいろな研究をしています。計算というと、ソフトウェア開発を思い浮かべる人が多いと思いますが、ソフトウェアだけでは到達できないこともあるため、ハードウェアの開発も必要です。私はもともとハードとソフトをつなぐ「アーキテクチャ」が専門なので、そこからハードとソフトの両方に研究を広げています。

研究テーマ1

医療情報処理システムの開発

薬の効き方は患者さんごとに違いますが、その違いと、血液や遺伝子の検査結果などとの関係を明らかにすれば、患者さんに最適な薬を提案することができます。このような目的のために生体シミュレーションを行っています。また、内視鏡やCTの画像から、手術の際の最適な切除範囲を示す外科手術支援システムも開発中です。

▲肝臓のCT画像から血管の広がり方を求め、最適な切除領域を提案する

研究テーマ2

子どもの発達の定量化

いくつかの幼稚園と共同で、子どもがよりよく発達するために、どのような遊具や建物が必要かを調べています。そのために、子どもたちに高精度のGPSセンサーやマイクを装着してもらい、屋内外での動きや会話のデータを集めて、一人ひとりのバックグラウンドデータ(家族構成、性別など)との関係を解析しています。前例のない研究だけに難しい点もたくさんありますが、手応えもあります。

研究テーマ3

FPGA を使って高性能のコンピュータをつくる

FPGAは、人間の脳のように回路の構造を変えることができる集積回路です。現在のコンピュータは大量のエネルギーが必要なので、FPGAを使って低消費電力で高性能のコンピュータをつくる研究をしています。遺伝子解析、画像処理、自然言語処理などに使えるコンピュータを目指しています。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Altera_StratixIVGX_FPGA.jpgを改変

教えて!先輩!!(Q&Aコーナー)

  • Q.大学で情報科学を学ぼうと思ったのはなぜですか?
  • A.高校生のころから、将来は情報系の仕事をしたいと思っていたからです。大学では想像通りの勉強ができましたが、就活するなかで、情報系でも様々な職種があり、それぞれ求められる能力が違うことに気づきました。今は、望む職種に必要な能力をアップさせたいと思っているところです。 (修士1年 畠山 遼さん)
  • Q.大学入試のための勉強と部活をどうやって両立させましたか?
  • A.授業をちゃんと聞くこと、出された課題をちゃんとやることを心がけました。部活で忙しいときは、「今は最低限どこまで勉強しておけば大丈夫か」という線引きをして、そこまでをやり、あとで挽回しました。 (学部4年 最上 智稀さん)

研究室プロフィール

仙台駅から地下鉄で10分ほどの青葉山駅。駅を出ると、自然豊かな東北大学青葉山キャンパスが広がっています。張山研究室のある電気・情報系3号館は駅からすぐの建物で、アクセスのよさは抜群。張山研究室には、博士課程の留学生が1名、修士課程の学生と学部生が15名ほどいて、海外からの短期留学生もときどき来るそうです。准教授のウィッデヤスーリヤ・ハシタ・ムトゥマラさんはスリランカ出身。でも、日本語はぺらぺらで、面倒見がいいので、学生さんたちにすごく慕われてるみたい。学生さんの半分はソフトウェア、半分はFPGAを研究しているので、ゼミではいろいろなテーマの話が聞けて、すごく勉強になるんだって。

ゼミ

張山:今日のゼミは、修士論文発表会の予行演習です。

怜香:張山先生も、ハシタ先生も、きびしい質問をたくさんするんですね。ビックリしました!

張山:研究発表では、話の筋道がちゃんとしていることが大事なので、そこをしっかり指導しています。

研究

大地:研究室ではどんな話をしているんですか?

ハシタ:プログラムの開発がうまくいかないときに、アドバイスしたり、研究のまとめ方を教えてあげたりします。

学生たち:飲み会の相談もします!

一日の過ごし方 ~研究室に入ったら~

修士2年

渡部 椰也さん

腫瘍のある肝臓の3次元画像から、手術の際の最適な切除領域を自動的に推定するプログラムを開発してきました。張山先生と先輩たちが開発した部分を修正・拡張し、私が独自に開発した部分を加えることで、実用にかなり近いものができました。ふだんはアルバイトをしていませんが、夏休みに2ヵ月間、東京の会社でアプリ開発の補助の仕事をし、研究に役立つ知識も得られました。修士課程修了後は東京のインターネット関連企業でソフトウェア開発をする予定です。その準備として、毎日の生活では早寝早起きを心がけています。

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