3.1.4. コンパイルコマンド

スーパーコンピュータ「富岳」では、Fortran/C/C++コンパイラを利用することができます。

コンパイルコマンドには、ログインノード上で使用するクロスコンパイラと、計算ノード上で使用するネイティブコンパイラがあります。

  1. コンパイルコマンド

    Fortran、C、C++ 言語向けのコンパイルコマンド、自動並列を有効にするオプション、OpenMPを有効にするオプションは、以下の表のとおりです。

言語

コンパイルコマンド(ネイティブコンパイラ)

コンパイルモード

自動並列有効化オプション

OpenMP有効化オプション

Fortran

frtpx(frt)

-

-Kparallel *1

-Kopenmp *2

C

fccpx(fcc)

tradモード

-Kparallel *1

-Kopenmp *2

C

fccpx(fcc)

clangモード

-

-fopenmp *2

C++

FCCpx(FCC)

tradモード

-Kparallel *1

-Kopenmp *2

C++

FCCpx(FCC)

clangモード

-

-fopenmp *2

注釈

* 1:自動並列化オプションのデフォルトは無効です。

* 2:OpenMP化オプションのデフォルトは無効です。

参考

分割コンパイルを実施する場合、自動並列有効化オプション、OpenMP有効化オプションを指定したオブジェクトを含む場合は、リンク時にも同じオプションを指定してください。

  1. MPIプログラムのコンパイルコマンド

    MPIを使用したプログラムをコンパイルする場合は、以下の表のコマンドを使用します。利用者は、MPIのヘッダファイル/ライブラリの位置を意識することなく、コンパイル/リンクすることができます。

言語

コンパイルコマンド(ネイティブコンパイラ)

コンパイルモード

自動並列有効化オプション

OpenMP有効化オプション

Fortran

mpifrtpx(mpifrt)

-

-Kparallel *1

-Kopenmp *2

C

mpifccpx(mpifcc)

tradモード

-Kparallel *1

-Kopenmp *2

C

mpifccpx(mpifcc)

clangモード

-

-fopenmp *2

C++

mpiFCCpx(mpiFCC)

tradモード

-Kparallel *1

-Kopenmp *2

C++

mpiFCCpx(mpiFCC)

clangモード

-

-fopenmp *2

注釈

* 1:自動並列化オプションのデフォルトは無効です。

* 2:OpenMP化オプションのデフォルトは無効です。

参考

  • 分割コンパイルを実施する場合、MPIプログラムを含むリンク時にはMPI用のコンパイルコマンドを用いてリンクしてください。

  • 分割コンパイルを実施する場合、自動並列有効化オプション、OpenMP有効化オプションを指定したオブジェクトを含む場合は、リンク時にも同じオプションを指定してください。